【レポート】

Where 2.0 - Googleがマップ/Earthの"9つの新機能"を一挙にローンチ

    Yoichi Yamashita  [2008/05/15]

    Where 2.0において、Google MapsのプロダクトマネージャのLior Ron氏が「Google Maps = Google on Maps (Googleマップは地図上のGoogle)」と題したセッションを行った。全体で約20分程度の短さだったが、「スライドは多いとつまらないから1枚だけ、伝えたいアイディアも1つ。しかし5つのデモをお見せするし、9分の間に9つのローンチを行う」と述べ、その言葉を実行した濃い内容だった。シンプルなWebマップ・アプリケーションだったGoogle Mapsが、あらゆる情報を整理して表示するGoogleそのものと化すというのが同セッションを通じてRon氏が伝えようとするアイディアである。

    Google MapsプロダクトマネージャーのLior Ron氏

    10分弱で5つのデモを行いながら9つのローンチを敢行

    まずGoogle Maps(Googleマップ)のマップ内右上のボタンにMore (その他)]が追加され、クリックすると[Photos (写真)Wikipediaのチェックボックスがプルダウンする。Photosを選択するとPanoramioで公開されている写真が、Wikipediaを選択するとWikipediaの記事が位置情報タグに従ってマップ上に配置される。

    Google Mapsに[More]ボタン。写真とWikipediaのレイヤを追加可能

    WikipediaレイヤをオンにしてWhere 2.0が開催されているバーリンゲームを調べる。なんとカリフォルニア州で2位、全米でも14位のリッチな街

    写真レイヤをオンにした状態。全米中にPanoramioで公開されている写真のサムネイルが散らばる

    Panoramioの写真は日本を含むアジアでも豊富に公開されている

    場所検索をすると左側のパネルで「Explore this area (このエリアを散策)」(ローンチ 3)を選択できるようになった。これは検索した地域を様々な角度からマップ上で探訪できるツールだ。切り換えると、Photos(写真)、Videos(動画 : ローンチ 1)、Popular Searches (人気の検索ワード)、User-Created Maps (みんなのマイマップ)などがパネル内に並ぶ。それぞれの内容をクリックすると地図上に散らばったアイコンやサムネイル群から該当するものの詳細情報のウインドウがポップアップする。なお動画は、YouTubeで公開されているジオタグ付きのビデオだ。

    サンフランシスコ市で「Explore this area」に切り換えたところ。左のパネルに写真や動画などが並ぶ、それらのサムネイルがマップ上に配置されている

    サンフランシスコ市の[Exolorer this area]で、User-Created Mapsから[49 Miles Drive in San Francisco]をクリック。同市を効率的に一周できるドライブ・コースと観光ポイントがマップ上に表示された

    英語版では検索オプションに、[Real Estate] (ローンチ 4)と[Mapped web pages] (ローンチ 5)が追加された。Real Estateは検索結果に不動産情報のレイヤを追加する。Mapped web pagesは位置情報に関連づけられたWebページだ。例えば「UFO sightings in United States」と検索すると、ニューメキシコ州のロズウエルでのUFO事件に関するWikipediaの記事など、UFO目撃に関するWebサイトの情報が米国のマップ上に配置される。

    米国ではオプションで不動産情報検索が可能に

    同じく検索オプションに追加されたMapped web pagesで「UFO sightings in United States(米国内のUFO目撃)」と入力

    PanoramioやYouTubeのレイヤ表示をすでに実装しているGoogle Earthには、新たにニュースフィードが追加された(ローンチ 6)。マップ上にニュースのアイコンが関連づけて配置され、それらをクリックするとニュースのWebサイトが開く。

    Google Earthで中国四川省を表示してニュースをフィード。大地震関連のニュースを地理的に把握できる

    Where 2.0会場付近のニュースをフィードすると、Googleのgeoindexオープン化のニュースが……

    1つの場所を軸に多種多様なコンテンツやデータがアグリゲートされ、それらは常にアップデートされる (ローンチ 7)。Where 2.0のオープニングでGoogleのJohn Hanke氏がSearch API公開のgeoindexへの拡大を明らかにしており、Ron氏が紹介したようなサービスを実現するデータは外部にも公開されている (ローンチ 8)。さらにRon氏は、FlexデベロッパがFlashアプリケーションにGoogle Mapsを埋め込むための「Google Maps API for Flash」を発表した(ローンチ 9)。

    昨年のWhere 2.0で発表されたMappletsを使えば、外部のデータやコンテンツをGoogle Mapsに組み合わせてマップ上に表示・コントロールできる。Ron氏が紹介したGoogle MapsをGoogle化する新機能の多くはすでに実現しているとも言える。だが、これをGoogleならではのユーザーインタフェースでまとめたところがポイントである。Hanke氏が「適切なユーザーインタフェースを通じてマッピングデータが収集・表示されれば、われわれの情報の理解を手助けするコンテクストが加わる」と述べていたのを具体化した新機能群と言える。

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