【レポート】

ロールプレイングを楽しんでる人たちがいる - セカンドライフ三面記事

1 居酒屋で消された男とロールプレイングへの興味

    國森春美  [2008/05/08]

    ドラクエ? FF? セカンドライフ的ロールプレイング世界

    セカンドライフ(Second Life)にやってくる人には、趣味だったり、遊びが目的だったりする人が少なくありません。ブレイクしたいきさつから、セカンドライフというととかく金儲け的なイメージがあります。でも、実際には儲けるどころか、"わざわざお金を払って遊んでいる"人のほうが多数派に違いありません(一見さんを除く)。理屈で考えても、そうでないとこの世界のビジネスは成り立ちませんよね。

    では、セカンドライフで何をして遊ぶのでしょうか。そのひとつがロールプレイングです。何者かになりきって、その世界を楽しむというアレです。そう聞くと、ハリーポッターの世界に浸りたい……なんて思う人もいるかもしれません。でも筆者の周囲を見渡すと、"ご主人様と奴隷系"とか"補食者と餌食を演じるキャプチャー系"とか、それでなければ"コンバット系"などのロールプレイングが好まれているように思えます。

    正直なところ筆者はこれらのロールプレイングに参加したことがありません。面白そうだとは思いますが、用具などをそろえるお金がかかるし、アバター操作のテクニックや英語力などもしばしば要求されます。ロールプレイングに参加する時間もかかるし、入会制のところもありルール集を読んで理解してないと会員にすらなれないところもあるようです。

    そういうわけで、筆者にはなかなか敷居が高い世界なのですが、ちょっと垣間見たこの世界の一端をご紹介します。

    死んだ男へのレクイエム

    友人の居酒屋での出来事です。常連の美女軍団(笑い流してください)でワイワイやっていたら、男性のふたり連れがやってき、暴言を吐いたり、煙や音(グリーファーの回を参照)を出して、楽しいひとときを邪魔したのです。こういうとき店主がいれば、ふたりをアクセス禁止にする、つまり店から追い出すことができます。でも、あいにく店主がいません。ところが、そのふたりがいきなり消えたのです。そして常連さんのひとりがぽつりとつぶやきました。

    「○○(店主の名前)に代わってお仕置きしたわ」

    もはや完了形。

    セカンドライフ的に言えば、ふたりは彼女に殺されたのでした。友人の居酒屋に行くと、メニューバーに生命力の赤いハートマークとパーセンテージが表示されます。こういうダメージを与えることが可能な場所では、生命力がゼロになるとアバターは死にます。どうして居酒屋でこんな設定にしているのか前から不思議に思っていましたが、やっと用途のひとつがわかりました。

    土地の所有者が、土地の性質として「安全(ダメージなし)」のチェックをはずしておくと、メニューバーに赤いハートと生命力の数値が出てきます

    ロールプレイングの話題から少々脱線してしまいましたが、要するにセカンドライフでは生命力の設定ができるということです。この設定を利用して、スクリプトを使えるユーザーさんなら武器を作ることができます。しょぼい武器ならそんなに難しくないようにも思えます。それに、自分で作らなくても武器は武器商人から購入できるわけで、ふたり連れにお仕置きをした武器はかなり高級なもののようでした。

    高いお買い物(兵器……)を友人も使いたがっているようだったので、セカンドライフで殺されるってどういうものか、私も体験させてもらいました。気分を出すために、お洋服もそれっぽいのを着てみました。が、あっけなくも、それは一瞬のできごとでした。友人が兵器を装着し(といっても私からは見えないのですが)、「いくわよ~、ブモッ」で、終了。

    ロールプレイングの気分を出すためにシルクと呼ばれるタイプのお洋服を着てみました。ある種のロールプレイングでは定番のようで、あちこちで売られています

    ちょいと殺されてみました。大炎上? 一瞬のできごとで、生命力の値をチェックする時間もありませんでした

    殺されたあと筆者がどうなったかというと、死亡通知のメッセージが届き、「自宅(ホーム)」に戻されました。なお、ホームというのはログインしたときに降り立つ地点のこと。筆者の場合、自分のお店をホームとして設定しています。お店を持つ前は、リンデンラボ直轄の公園がホームでした。

    ついでですが、友人宅で見つけた奴隷さん用ケージにも入らせてもらいました。拘束機能などはついてなくて、タダの家具のようにも見えます。一体どんな用途のものなんでしょ……

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