履き慣れた感のあるジーンズとブーツというリラックス・スタイルで質問に答える

劇中は、マッチョな肉体でマンモスやサーベルタイガーを次々と倒し、愛する女性のために命を懸ける頼もしいヒーローを演じていたスティーブン。インタビュールームにやってきた彼はまだ幼さの残るハニカミ笑顔が印象的なイケメンで、しかも新婚ほやほや!モデル、ミュージシャンを経て、稀代のヒットメーカーであるローランド・エメリッヒ監督作の主役に抜擢された彼にたっぷりと話を伺った。

初の大役に挑んだ心境と撮影の苦労

――デレー役に抜擢された時の心境を教えて下さい

「僕は、ずっとロバート・エメリッヒ監督の大ファンだったし、脚本も素晴らしかった。ラブストーリー、アクション、CGといったいろんな要素が含まれている個性的なものだったからね。主演に決まった時は感激したよ」

――映画でのロングヘアはカツラですか?

「そうだよ。メイクに毎日2時間もかかったから、結構大変だった」

『紀元前1万年』でのスティーブン。かなり印象が違って見える

――本作で素晴らしい肉体美を披露されていますが、撮影前にどのようなトレーニングを行ったのでしょう

「短期間に35ポンド(15kg)も体重を落とした。見た目をシャープにするだけではなく、ジャングルの中で走り回ったり山登りをしたり、といったハードな撮影をこなすためにも体を鍛える必要があったんだ」

――お母様は、空手が出来るとか。日本と縁がありますね

「母は空手のインストラクターをしていたから、僕も子供の頃から空手を習っていた。だからこうして初めて日本に来ることが出来て、とても嬉しく思っているよ」

ナイス・バディを褒められた瞬間、キュートな笑顔全開に

今後のキャリアとプライベートについて

――エメリッヒ作品で初めて観たのは、『スターゲイト』(1994)だとか。彼の作品の中で一番のお気に入りは?

「たくさん観ているから1つに絞るのは難しいな(笑)彼の映画は、全部好きだよ。彼は、自分の作った世界に観客を引き込む力を持っている。そこが魅力だと思う」

――今回、憧れの人であるエメリッヒ監督と一緒に仕事するという夢が叶ったわけですが、これから共演してみたいと思う俳優を教えて下さい

「尊敬している俳優はたくさんいるけど、ダニエル・デイ=ルイスの大ファンだから、彼と共演してみたいな。そして、僕はニューヨーク出身だから、ロバート・デ・ニーロとも一緒に仕事したいね」

写真には写っていないが、左手にはキラリと光る結婚指輪が。6歳年上妻は、あのキアヌ・リーヴスの元カノ!

――かつてTribe(トライブ)というバンドのリードシンガーでしたね。今後、音楽のキャリアは?

「僕は音楽が大好きだけど、現時点ではプロのミュージシャンとしてキャリアを追及する計画はないよ。先のことは分からないけどね」

――歌と演技の才能を生かして、ミュージカルに挑戦したいという気持ちは?

「もちろん、やってみたいよ。歌手を演じた『Undiscovered(原題)』(2005)では、サウンドトラックも担当したんだ。歌と演技は人に感動を与えることが出来るから、ミュージカルの仕事にも興味を持っている」

――今年の3月に女優リン・コリンズさんとご結婚されたとか。おめでとうございます

「どうもありがとう!」

――新妻と一番一緒にいたい時期なのに、アメリカと東京で遠く離れて寂しいですね。本作のプロモーションで忙しくて、ハネムーンに行く余裕もないのでは?

「彼女は女優だから、きっと今も仕事しているよ。お互い、時間が出来たらハネムーンに行きたいな(笑)」

スティーブン・ストレイト

1986年3月23日 アメリカ ニューヨーク出身 22歳

2001年、米ドラマ『サード・ウォッチ』の端役で俳優デビュー。人気歌手アシュリー・シンプソンと共演したインディーズ映画『Undiscovered(原題)』(2005)のポスターを見たエメリッヒ監督により、超大作『紀元前1万年』の主役に抜擢される。

新作はライアン・フィリップ主演『Stop-Loss(原題)』(2008)、ホラー映画『Priest』(2009)が待機中。今年、『BUG/バグ』(2007)や『イルマーレ』(2006)などに出演したセクシー女優リン・コリンズと電撃結婚した