【レポート】

Web 2.0 Expo - オライリー基調講演「Webの拡大チャンスはエンタープライズ、クラウド、モバイル」

5 変化を期待するのではなく、変える気構えが肝要

    Yoichi Yamashita  [2008/04/25]

    最後にSteve Jobs氏の基調講演のように「One more thing...」が登場した。もちろんO'Reilly氏の場合は新製品やサービスの発表ではなく、メッセージだ。「ビジョンをもった会社は、大胆な目標への挑戦を恐れない」というJim Collins氏とJerry Porras氏の「Built to Last」の一節を引用し、会場に高い理想の追求を促した。創業当時のMicrosoftの写真をスクリーンに映し出して、「"すべての家庭、すべての机にPCを"というビジョンを掲げる彼らをどのように思うか?」とO'Reilly氏。Googleもガレージから「世界中の情報を整理する」という壮大なビジョンをスタートさせて、今や現実味を持たせている。

    いかにもギークという創業当時のMicrosoftの面々(左)。「すべての机にPCを」という壮大なビジョンを掲げていた

    Webは高い理想の実現を、より身近なものにしてくれる。例えば、政治家への献金や裏金問題はこれまで当局が動いてくれないかぎり、一般の手では変えられない問題だったが、スタンフォード大学ロースクールのLawrence Lessig教授は「Change Congress」という一般有権者がクリーンな政治活動を支援・監視するWebプロジェクトを立ち上げた。他にもローカルニュースのアグリゲータ「EveryBlock」、自然災害などにおける人道支援技術プロジェクト「InSTEDD」、発電という観点から地球温暖化やエネルギー問題に取り組む「Wettzon.org」などが紹介された。

    Lawrence Lessig教授の「Change Congress」

    ローカルニュースのアグリゲータ「EveryBlock」

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