ミュージシャン・声優・パーソナリティ・コラムニストなど、幅広く活躍しているマルチタレントの桃井はるこ。今回は、桃井はるこ LIVE'08 「Sunday early morning @ SHIBUYA AX」を前に、アニメ・ゲーム・アイドル・音楽好きのヲタク少女がUNDER17を経て今日にいたる活動の軌跡を本人の口から語ってもらった。

桃井はるこ。20日には桃井はるこ LIVE'08 「Sunday early morning @ SHIBUYA AX」を控え、8月31日の「Animelo Summer Live 2008 -Challenge-」にも出演が決定している

――今、お話をうかがっているこのお店も秋葉原にある(取材場所はカラオケ パセラ秋葉原店にて行われた)わけですが、桃井さんといえば、秋葉原の街とは切っても切れない関係にあると思います。最初に秋葉原の存在を知ったのは、いつのことでしたか?

「小5ぐらいで、家族で来たんですよ、家電を買いに。それがキッカケですね」

――すると、その後、秋葉原通いをされるようになった理由は何だったんでしょう?

「CDを買いに来てたんです、最初。CDとか、カセット。なぜかっていうと、昔はシングルカセットというものにしか、カラオケが入ってなかったんですね」

――カラオケがお好きだったんですか?

「私、アイドルの曲とか、カラオケのトラックを聴くのが好きで。今は結構、マキシシングルにカラオケって入ってますけど、昔は、8cmCDだと歌だけ2曲入りで、カラオケは入ってなくて」

――そのシングルカセットが珍しかった……。

「シングルカセットがなかなか売ってなくて秋葉原に買いに来たりとか。あと、今みたいに外資系のレコード屋さんがあんまりなかったんで、秋葉原の大きなビルが丸々1個CD屋さんになってるところとかに行って、『うっひゃー、天国だな、ここは』みたいな(笑)」

――よほどアイドルがお好きだったんですね。

「アイドルの曲っていうのをプロの人が、1枚目のデビュー曲はこういう曲。で、2枚目の曲はデビュー曲を踏襲したもの。3枚目でちょっとイメチェンを図る。とか。ストーリーがあるじゃないですか。そんなのが好きで」

――当時からすでに、ただ聴いて楽しむだけでなく、分析してらっしゃいますね。

「ああ、そうですね。でも、ヲタクってそうじゃないですか。普通の人にはどうでもいいことをやたら追求するっていうのが。子ども向けの魔法少女のアニメとか観てても、『作画監督が』とか言い出す(笑)」

――そこから、さらに、秋葉原の街に親しんでいかれたんですね。

「通ってると、だんだん、CD屋さん以外も気になってくるじゃないですか。電気街口を出て、こう歩いて行くと『このお店は何だろう』みたいな。で、ゲームとかを買うようになってきて、ゲーム屋さんに入り浸ったりして」

――お店の方に顔を憶えられたりしませんでしたか?

「なんか、中学校の帰りに制服のまま(笑)、ゲームソフトの発売日に遊びに行くと、『あれでしょ。取っといたよ』とか言われて(笑)。『あっ、分かってくれてる』と」