【レビュー】

Blu-rayドライブ搭載ノートが25万を切った!-ソニー「VAIO type F VGN-FZ72B」

    福島靖浩  [2008/04/09]

    Sonyの「VAIO type F VGN-FZ72B」

    低価格ながらBlu-rayドライブを搭載していることで人気のノート、VAIO type Fが、春モデルでさらなるパワーアップを果たした。この強化により、type FはAVを楽しむマシンとしてさらに便利になっている。具体的な使い勝手を見ていこう。

    Blu-ray再録環境が手軽に手に入る

    搭載したBlu-rayドライブにより、Blu-rayディスクソフトを再生したり、ハイビジョンビデオカメラで撮影した映像をBlu-rayディスクに保存することができる。加えて液晶は1,280×800ドット表示が可能であり、Blu-rayの力を存分に堪能できるマシンが25万円で手に入るというのはうれしい。さらにHDMI出力端子を装備しているのでケーブル1本で大画面テレビにハイビジョン映像を出力することもできる。この場合は1920×1080ドットのフルHD映像が楽しめる。ただしチューナは内蔵していないので、テレビを録画することはできない。「Blu-rayドライブがある」=「TVをハイビジョン録画できる」と思い込みやすいので気をつけよう。

    液晶は色鮮やか

    クリアブラック液晶(ピュアカラー90)は液晶テレビBRAVIAで培った技術を駆使して、高輝度を保ちながらもVAIO初の高色純度(NTSC比)約90%を実現した。映画DVDには暗くて見づらいシーンがよくあるが(映画は元々暗い映画館で観るためのものだから仕方ないのだが)、type Fの液晶では細部までよく見えた。

    下はCDプレイヤー。オーディオコンポの一番上に置くのも一興

    スリム&軽量ボディでホームモバイルも気軽

    液晶をたたんだ状態はとてもスリム(高さは24.9~34.5mm)なので、15.4型ワイド液晶を搭載しながらも約2.7kgと軽量だ。家の中での持ち運びなら気軽にできる。ワイヤレスLANを搭載しているので、環境を構築してしまえばホームモバイルが楽しめる。

    使いやすいAVコントロールボタン

    ワンボタンで各種メディアの再生ソフトが起動できるようになっているのは便利。起動後は、キーボードの右上にあるAV操作ボタンで、AV機器のリモコンのような感覚で直感的に操作できる。ボタンの反応は良好で、動作がもたつくようなことはほとんどなかった。

    AV操作ボタンまわりもアルミ素材のシルバーで統一。キーボードのファンクションキーで操作するタイプよりもボタンの反応は良好だ

    グラフィックスチップ搭載でスペックは高い

    type Fは、快適なハイビジョン再生環境を生み出すために、高性能なCPUとグラフィックスチップにGeForce 8400M GTを内蔵している。このため、3Dグラフィックス機能は非常に良好だ。3DMarkでは、総合スコアは2518で、CPUスコアは1940となっている。

    ホームモバイル向けのバッテリ

    内蔵バッテリーのスタミナを調べるためにFFBenchをローモードでループさせ、駆動時間を計ってみた。内蔵バッテリーを満充電しACアダプタをはずした状態で使用。省電力機能は一切使わず、モニタの輝度を最大にした。実験結果としては70分でバッテリーがほぼ空になり、サスペンドモードになって画面が消えた。

    細かい部分の作り込み

    使っていて気になった点を挙げよう。細かいことだが、ACアダプタ端子は右側面の一番奥にあり、そのすぐ横にほぼ隙間なくBlu-rayドライブがある。そのためACアダプタケーブルを写真のように奥側によけておかないと、ドライブの開閉時に必ずひっかかってしまう。ちょっと危険だ。また、モニタを閉じたときにスリムになる点は長所なのだが、完全には閉じないのだ。ラッチが無いのでモニタと本体部と間にどうしても隙間ができてしまう。ノートはしまっておくことも多いため、気になる人もいるだろう。

    また、トラックパッドのボタンが硬いのも気になった。。ボタンのストロークが浅いせいで、押したときの感触がいまいち。ときどき「押し損なったか?」と感じて二度押ししてしまうことがあった。

    最後に良かったポイントを。現在液晶モニタがどんな解像度であろうと「Fn」+「F10」を押すだけで液晶の最大解像度である1280×800に一発で切り替わる機能がある。これは、Blu-rayなどの映画ソフトを観る時などに結構便利だ。

    奥側にACケーブルを曲げておかないと、ドライブトレイとぶつかる。ひっかけてはずれると危険

    F10キーのマークはよくある「ズーム」に見えるが実は働きは反対。最大解像度1280×800に一発で切り替えるためのもの

    ベンチマーク

    3DMark06(800×600ドット) CPU Score 1940
    3DMark 2518
    フルパワーモードにてFFBenchをローモードでループさせたバッテリ持続時間(9セルバッテリ使用) 約1時間10分

    スペック

    CPU Core 2 Duo T7500
    チップセット Intel PM965 Express
    メモリ 2GB(最大4GB)
    グラフィックスチップ NVIDIA GeForce 8600M GT(256MB)
    ディスプレイ 15.4インチ TFT カラー液晶ディスプレイ(1280×800ドット)
    HDD 200GB HDD (SATA、5400rpm)
    光学ドライブ BD-REドライブ
    有線LAN 内蔵(10BASE-T/100BASE-TX)
    無線LAN 内蔵(IEEEE802.11a/b/g/n)
    Bluetooth 内蔵
    モデム 内蔵(56kbps
    Webカメラ 内蔵(有効画素数131万画素)
    その他の主な機能 FeliCaポート
    メディアカードスロット 内蔵(SD/MS対応)
    拡張カードスロット ExpressCard/34スロット
    インタフェース 外部ディスプレイ(D-Sub15ピン、Sビデオ、HDMI)、USB2.0×3、ヘッドホン出力、マイク入力、IEEE1394(4ピン)
    本体サイズ 355.8(W)×254.4(D)×24.9~34.5(H)mm
    本体重量 約2.7kg
    バッテリ駆動時間(公称) 約2.5時間
    OS Windows Vista Home Premium
    価格 24万9,800円(ソニースタイル価格)

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