【レポート】
まずは牛肉。ニュージーランド産の牛肉で特徴的なのが牧草牛である。牧草地で放し飼いをして飼育した牧草牛は、ストレスフリーの環境で育っていく。販促担当者によると、「ストレスがあると肉が固くなってしまう」とのことで、ストレスを軽減させることが肉のおいしさにつながるといえるだろう。
他には、色とりどりのフルーツビネガーも注目を集めていた。リンゴ酢をベースに、ニュージーランドフルーツとして有名なブラックカラントやゴールドキウイなどの果汁をプラスしたタイプや、白と赤のワインビネガーも並んでいた。また、近年ではワインも徐々に人気を集めているという。ニュージーランドのぶどう園は沿岸部に位置するものが多く、日中はぶどうの木が強い日差しで温められ、夜になると潮風によって冷やされる。この繰り返しの中でゆっくりとぶどうが育っていった結果、フレッシュで多彩なニュージーランド産ワイン独特の風味につながっていくとのことだ。
最後に紹介するのが塩。最近では海塩や岩塩、天日塩など様々なタイプの塩がスーパーでも置かれるようになった。ニュージーランドにもNZオーガニック認証の「フレーキー シーソルト」という天日塩がある。ニュージーランド南島マルボロ産で、近海のきれいな海水からつくられた無添加の塩なのだが、その形状が特徴的でおもしろい。少し大きめの粒をよく見てみると、ピラミッドの形をしているのだ。一般の食卓塩よりまろやかな風味があり、「いつものサラダにアボカドオイルとフレーキーソルトをかけるだけで、ちょっとしたご馳走になりそう! 」と創作意欲がわいてきた。
近年、食の安全性が話題となっているが、ニュージーランドでは国と業界を挙げて、長年食の安全の維持に取り組んでいるという。2002年には国内および国外の消費者を守るため、食品安全に特化した機関であるニュージーランド食品安全庁を設置し、輸出入される食品の安全を管轄。2007年には生産物の持続可能な発展を意識したビジネス環境づくりを含む「サステナビリティ政策」を発表し、安全な食品を安定的に供給する取り組みもスタートしている。今回のパビリオン見学や三國シェフへのインタビューは、おいしさだけではなく安全や健康イメージもあるニュージーランド食材に、今後一層の注目が集まっていくのではないだろうかと感じさせる内容だった。
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