携帯電話向け地域SNS「Fan'sえどがわ」の会員マイページ

江戸川区に在住の人だけでなく、江戸川区に興味がある人も対象とした携帯向け地域SNS「Fan'sえどがわ」。地域経済の発展を目指しながら地域への興味と理解を深めることを促す地域SNSに、4月1日から「子供の安全を見守る」というキーワードが加わった。

「Fan'sえどがわ」は、2007年4月にスタートした、江戸川区の地域SNSだ。携帯電話のみで利用可能なシステムで、一般ユーザーの利用料金は無料。運営は地域の商店からの出店料でまかなうというビジネスモデルだ。いまのところ、NTTドコモとauに対応している。

この「Fan'sえどがわ」を立ち上げたのは、小松川電機だ。同社は自動車部品などを扱う企業だが、一方で携帯電話の販売店も運営している。販売店の持つ一般顧客へのPR力と、商店への営業力を活用して地域の活性化ができないか、というところから企画が立ち上がった。

ファイナル・デバイス
代表取締役 大角和秀氏

実現にあたって利用したのが、ファイナル・デバイス社の提供するSNS構築サービス「ギデオン」だ。ASP方式で簡単にSNSを構築することができ、月額使用料金は25万円。日記を書いたりコミュニティを作るといったSNS機能に加えて、店舗が広告記事を掲載したりメール配信する機能や、GPSを活用した機能が存在する。

特に、GPSを活用した機能はユニークで、ユーザー同士が位置情報を確認し合うことや、店舗が近隣のユーザーだけをターゲットに情報を配信することも可能になっている。

「地域の小さな商店が大型店舗やチェーン店に対抗するには、地域のコミュニティが必要です。それを実現する方法がないだろうか、と石井さんに相談されて、ギデオンを紹介しました」とファイナル・デバイス代表取締役の大角和秀氏は語る。

地域SNSには地道なサポートが必須

小松川電機
常務取締役 石井智子氏

「地道な営業で、スタート時から約60社の小売店がストアとして参加して下さいました。中には"携帯電話で写真を撮って記事を書く"という動作が難しいというストアもありますが、そういう場合には担当営業が駆けつけて商品撮影を行い記事も代理で書いてきました。地域SNSにはこうしたサポートは必須です」と小松川電機常務取締役の石井智子氏は語る。

ストアがケータイから記事作成をするときのストアギャラリー

会員がストアギャラリー(記事)を見たときの画面