【レポート】
ブロードバンド大国の韓国では、インターネット上の活動も得票にある程度の影響を与える。そのため候補者にとっても投票者にとっても、インターネットは広報/情報収集手段として不可欠なものとなっている。
3月末頃から有力ポータルサイトなどには、選挙のバナー広告が目立つようになった。1人の候補者の名前や公約をアピールするものがある一方、政党とそこに所属する候補者をアピールする広告もある。
これらの広告は大抵の場合動きが豊富で、時にコミカルなアニメーション仕立てになっているものもある。親しみがわくような作りになっているので、見ていて楽しめるのが特徴だ。
また最近の傾向としては、韓国で流行中のUCC(User Created Contents:ユーザー自らが作成し投稿した動画などのコンテンツ)で自己アピールする候補者も増えている。
正装した候補者が出てきて公約を説明したり、街での活動風景をとらえた典型的なものだけではなく、さまざまな政治的テーマについて討論を行ったり、候補地に住む市民が出てきて政治に求める内容を述べるインタビュー構成など、まるでテレビ放送のように見ごたえのあるものもある。
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候補者であるイ・ソクヒョン氏が、自身のWebサイトで公開しているUCC。選挙区住民の声を集めた内容となっている |
また最近注目を集めているのは、とある党の広報大使として活動している人物の動画だ。広報大使をつとめる人物が、政治的な内容から、なぜか芸能界まで、さまざまなテーマについて携帯電話で直接有権者と直接話すという内容。普段着での大変自由な雰囲気の受け答えとなっているので、若者からかかってくる電話も結構多い。これが本当に広報効果を発揮するかは、9日に明らかになるといったところだろう。
全国的に関心度の高い大規模な選挙は、ポータルサイトにとっても利用者を増やす格好の機会である。さまざまなポータルサイトで、選挙特集ページやサービスが展開されている。
「Daum」の選挙特集ページでは、選挙関連速報や1人1人の候補者情報、投票場情報はもちろんのこと、選挙区ごとに関心の高いニュース記事を分類して見ることができる。政策や候補者など、さまざまなテーマについて意見交換ができる討論の場も用意している。また9日当日には、開票情報をリアルタイムで伝える「開票生中継」も行われる予定だ。
さらにポータルサイト「Paran」を運営するKTHでは、グループ会社のKTによるブロードバンドサービス「Megapass」などの利用者を対象にしたサービスを提供中だ。このサービスではたとえば、ユーザーがブラウザのURL入力欄に候補者の名前を入力すると、この人物に関する検索結果が表示される。またユーザーのIPアドレスによる位置情報に合わせ、表示される候補者の広告も変えているという。
インターネットで情報収集することの多い韓国の人たち。とくに若者ほどこの傾向が強くなるのだが、その若者たちは投票する際、特定の政党に縛られにくいため、彼らの心をつかむことも票を集めるうえでは大事なポイントとなる。
2007年12月に大統領選挙が行われた際も、インターネットでの選挙活動が見られたが、こうして大規模な選挙が行われるたびに、インターネット上の選挙運動は大規模かつ進化していることが目に見える。
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