【レポート】

「生誕100年 東山魁夷展」で初のブロガー向けプレビュー開催

    野田英夫  [2008/04/02]

    東京国立近代美術館(東京都千代田区)にて開催中の「生誕100年 東山魁夷展」では、これまでにない面白い試みが行なわれた。展覧会開催に先立って、ホームページやブログなどインターネットで情報発信をしている個人に限定して内覧会を行なったのだ。事務局の村田春雄氏によれば、インターネット上で情報発信している人々の力を借りて、この展覧会をより多くの方に知ってもらいたいと実施したという。今回は応募者の中から、130名が抽選で選ばれて招待された。

    会場受付に続々とプレビュー参加者が集まってきた

    館内に入ると、さっそく盛んに写真を撮り出す参加者たち

    3月25日のプレビュー当日。東京地方はあいにく夕方から雨が降り出したが、会場である東京・竹橋の東京国立近代美術館には、仕事を終えた参加者たちが続々と詰めかけた。受付で分厚いカタログを受け取ると、さっそく場内へ。ふだんは許されない撮影もOKとあって、場内にはデジカメのシャッター音が響く。携帯で撮影する参加者も多く、場内には携帯のシャッターを押すメロディも鳴り渡って賑やかだ。

    参加者の一人、小野博雄さんは会場近くにある勤務先のアート系ホームページを担当している。ふだんは展覧会を見に行っても美術館の外観しか写真が撮れないが、今回は内部も撮影できてうれしいと語る。こうしたプレビューはこれからもぜひやってほしいとのこと。また、携帯で盛んに場内を撮影していた村山千尋さん(25)は、銀座にある勤め先から駆けつけた。東山魁夷に興味があったので、自分のmixiに掲載しようと友人と応募した。作品の数々に受けた感動を、帰ったらさっそく記事にしたいと語る。

    ゆっくり鑑賞できて、写真も撮れて最高だと、小野さん

    仕事帰りに友人と参加した村山さんは、「帰宅したらさっそくmixiに書きます」

    ブロガーを集めてPRする手法は、すでに新製品紹介などではよく使われているが、展覧会では初の試み。場内では、取材ルールをよく理解しないまま、撮影禁止の作品を撮影したり、作品を単体で撮影して注意を受ける参加者の姿も見かけた。こうした点が改善されていけば、一般の人々に内覧させて情報発信してもらうという試みは、展覧会のPR方法として今後大いに可能性を持った試みと感じさせられた。

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