【レポート】
東京都環境局は26日、「緑の東京10年プロジェクト」に基づいて都心部に整備中の緑の拠点を巡る「緑の東京バスツアー」を実施した。一般応募の都民37人が貸切バスで、東京臨海地域のゴミ埋立地から、都心部の公開空地、さらに校庭が芝生化された小学校など都内各所を訪れ、東京都が取り組む緑豊かな都市環境づくりの試みを見て回った。着々と進む緑の東京づくりの現状をご報告する。
東京都は、水と緑の回廊に包まれた美しい東京を復活させるため、「緑の東京10年プロジェクト」を推進している。今後10年間で、臨海地域のゴミ埋立地に「海の森」を整備、現在約48万本の街路樹を100万本に倍増、新たに300ha以上の都市公園の新規開園、校庭の芝生化など、様々な緑化の到達目標を設定し、都民や企業が主人公として参加する「緑のムーブメント」の展開を目指している。
今回の「緑の東京バスツアー」は、そういった取組みの現状を目の当たりにしてもらい、1人でも多くの都民に「緑の大切さ」と感じてもらおうと、東京都環境局が企画したもの。広報を通じ、都民に参加を呼びかけたところ74名の応募があり、抽選で選ばれた37名が参加した。参加者は5歳の幼稚園児からシニアまで幅広く、とくにシニアの方々の姿が目立った。参加者は、緑が好き、東京の緑化に興味を持っているという方々ばかりだ。
朝9時、東京駅鍛冶橋駐車場に集合した一行は、大型貸切バスに乗り込み、車中で「緑の東京10年プロジェクト」についての説明を受けながら、まずは江東区有明にある有明の丘地区へ。東京ビッグサイトの隣地、現在は癌研有明病院が建つ広大な空間。ここでは大規模災害に備え、東京都と国が一体となって我が国初の国営防災公園となる東京臨海広域防災公園(以下、防災公園)と都立公園の整備が進行中だ。
防災公園は、平常時には緑豊かな公園空間に幅広い層の来園者を集め、災害時に必要となる知識や技術、心構えなどを学ぶ防災学習や訓練を施しつつ、災害発生時には、速やかに機能を切り替え、現地対策本部や支援部隊のベースキャンプとして十分機能できるよう設計されたもの。中でもこの有明の丘地区は、都県境を越えた東京湾臨海部の広域防災拠点として基幹的な役割を担う重要な場所になる。
約13.2haもある広大な敷地では現在、本部棟の建設が進み、公園部の土壌改良工事が進んでいる。平成21年には、この大空間に豊かな緑を持った魅力的で安心できる都市空間が誕生することになる。
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