オンライン広告の技術を基盤に、デジタルマーケティング企業として欧州で事業を展開しているトレードダブラーが、2008年1月にTDテクノロジーという社名で国内での活動を本格化させた。トレードダブラーはスウェーデンに本社があり、アジア地域へはこれが初めての進出となる。検索サービスを活用した、いわゆるサーチエンジンマーケティングが主力サービスで、検索連動型広告最適化ツール「Bidbuddy」が同社の中核といえる。

一般に、検索連動型広告は検索エンジンであるキーワードを検索すると、その検索結果を表示するページにキーワードに関連する商品、サービスの広告を表示するものだが、広告主側は広告の表示を希望するキーワードをあらかじめ指定、その広告がクリックされたときに支払うクリック単価を入札する。複数の広告主が同じキーワードに入札していれば、広告は入札価格の高い順に並ぶことになる。サーチエンジンマーケティングは、あるWebサイトが検索エンジンの上位に掲載され、広告効果が最大になるようにするマーケティング手法だ。

BidBuddyは、入札ルールが異なる検索エンジンに出稿している検索連動型広告を一元的に管理、運用できる。どの検索エンジンであるかを問わず、効果の高い検索キーワードの作成や入札価格の変更、出稿する時間帯の設定、出稿した広告の効果測定などが自動化されている。また入札管理の自動化、費用対効果の検証やキャンペーンごとの獲得コストの管理と、その最適化などが容易にできるという。欧州での同社事業拡大の最前線で采配を振るったウィリアム クーパーCEOに、日本市場への参入戦略、市場動向全体の見通しなどを聞いた。