【レポート】

ビーグル号航海から「進化論」の執筆まで、ダーウィンの全てを目撃せよ

1 上野に"ダーウィンのすべて"がやってきた

    野田英夫  [2008/03/19]

    「ダーウィンがやってきた! 」。17日、一般公開に先立ち国立科学博物館日本館で行なわれた「ダーウィン展」開会式。挨拶に立ったグレアム・フライ駐日英国大使は、詰めかけた関係者を前に、流暢な日本語で興奮気味にこう叫んだ。同展覧会を開催するにあたって、4トントラックに換算して47台分もの膨大な資料・標本などが館内に運び込まれている。大使の言葉通り、上野に"ダーウィンのすべて"がやってきたような大規模な展覧会の始まりだ。

    「ダーウィン展」は、2005年から2006年にかけてアメリカ自然史博物館で開催され大好評を博した後、世界各地を巡回中。今回の日本での開催は、ダーウィン「進化論」を公表してから150年目の記念すべき年に開かれることでも意義深い。なお、アジアでは唯一の開催となる。この後、ダーウィン生誕200年、『種の起源』出版150年目にあたる2009年には、ダーウィンの故国であるイギリスで開催される。

    開会式には、ダーウィンの玄孫(やしゃご)であるランドル・ケインズ氏も出席した。科学史家であり、ダーウィン財団理事も務めるケインズ氏は「科学がこれほど進歩した日本で、自分の業績を紹介する展覧会が開かれたと知ったら、ダーウィンはさぞ驚き感激するだろう」と挨拶して、満場の拍手を浴びた。

    ダーウィンの孫の孫にあたるランドル・ケインズ氏は自らも科学史家である

    開会式でテープカットするケインズ氏(中央)とフライ駐日英国大使(その右)

    同展は会場をぐるりと一周するだけで、ダーウィンの偉大な業績に触れることができる展示構成になっている。今回は特に見どころを4カ所に絞ってご紹介しよう。まずは、ダーウィンが世界一周した「ビーグル号の航海」コーナーからだ。

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