【レポート】
Leopardの登場以降、Mac OS Xではスクリプティング言語環境のサポートが活発だ。それは、単に動作環境を標準インストールすることにとどまらず、CocoaやQuartzといった、Mac OS Xネイティブのフレームワークにアクセスする手段が提供されることで、デスクトップアプリケーションを作るための新しい道という位置づけがなされている。Rubyに関するものとしては、RubyからCocoaを含む様々なフレームワークへのブリッジを提供する、RubyCocoaが標準でインストールされている。
そして去る2月28日に、新しいRuby環境が登場した。MacRuby である。MacRubyの動機として挙げられているのは、RubyCocoaが抱えている問題を解決する、というものだ。RubyからCocoaへアクセスするという目的はRubyCocoaと同じものだが、その実装のアプローチはかなりユニークで意欲的なものになっている。
果たして、MacRubyの採用した手法は、どのようなものなのか?その実装を、詳しく紹介しよう。単にCocoaにアクセスできるだけでなく、Ruby環境を改善する可能性を秘めていることも分かるはずだ。
まず、MacRubyのダウンロードとインストールを行おう。
現在、MacRubyはソースコードでの提供となっている。バイナリはないので、自分でコンパイルする必要がある。動作環境は、Mac OS X 10.5.2以降。Intelプラットフォームのみのサポートとなる。
ソースコードは、Subversionリポジトリから取得する。手順は、こちらの「InstallingMacRuby」に記述されている。この手順に従って、Subversionからのダウンロード、バイナリのMakeおよびインストールを行えばいい。さらに、XcodeでMacRubyアプリケーションを開発するための、テンプレートもインストールできる。
MacRubyのバイナリは、/usr/local/bin/rubyにインストールされる。純正のRubyのパスは/usr/bin/rubyになるので、必要に応じて使い分けよう。
ダウンロードしたソースコードをざっと見てみると、Rubyランタイムのソースコードであることに気づく。そこに、MacRuby用の拡張が加えられているのだ。つまり、MacRubyはベースにはRubyのランタイムを使っており、いくつかのポイントでObjective-Cのランタイムを使うようになっている。
ちなみに、ソースコード上での変更箇所は、#ifdef WITH_OBJCでマークされている。これを追いかけて行けば、MacRubyでの変更箇所が分かるだろう。
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