「MacRuby」 - ひさしを借りて母屋を乗っ取るか? Mac OS Xの新たなRuby環境 (1) MacRubyとは何か?

ニュース
トップ

【レポート】

「MacRuby」 - ひさしを借りて母屋を乗っ取るか? Mac OS Xの新たなRuby環境

1 MacRubyとは何か?

木下誠  [2008/03/17]
  • <<
  • <

1/3

Leopardの登場以降、Mac OS Xではスクリプティング言語環境のサポートが活発だ。それは、単に動作環境を標準インストールすることにとどまらず、CocoaやQuartzといった、Mac OS Xネイティブのフレームワークにアクセスする手段が提供されることで、デスクトップアプリケーションを作るための新しい道という位置づけがなされている。Rubyに関するものとしては、RubyからCocoaを含む様々なフレームワークへのブリッジを提供する、RubyCocoaが標準でインストールされている。

そして去る2月28日に、新しいRuby環境が登場したMacRuby である。MacRubyの動機として挙げられているのは、RubyCocoaが抱えている問題を解決する、というものだ。RubyからCocoaへアクセスするという目的はRubyCocoaと同じものだが、その実装のアプローチはかなりユニークで意欲的なものになっている。

果たして、MacRubyの採用した手法は、どのようなものなのか?その実装を、詳しく紹介しよう。単にCocoaにアクセスできるだけでなく、Ruby環境を改善する可能性を秘めていることも分かるはずだ。

MacRubyのダウンロードとインストール

まず、MacRubyのダウンロードとインストールを行おう。

現在、MacRubyはソースコードでの提供となっている。バイナリはないので、自分でコンパイルする必要がある。動作環境は、Mac OS X 10.5.2以降。Intelプラットフォームのみのサポートとなる。

ソースコードは、Subversionリポジトリから取得する。手順は、こちらの「InstallingMacRuby」に記述されている。この手順に従って、Subversionからのダウンロード、バイナリのMakeおよびインストールを行えばいい。さらに、XcodeでMacRubyアプリケーションを開発するための、テンプレートもインストールできる。

MacRubyのバイナリは、/usr/local/bin/rubyにインストールされる。純正のRubyのパスは/usr/bin/rubyになるので、必要に応じて使い分けよう。

ダウンロードしたソースコードをざっと見てみると、Rubyランタイムのソースコードであることに気づく。そこに、MacRuby用の拡張が加えられているのだ。つまり、MacRubyはベースにはRubyのランタイムを使っており、いくつかのポイントでObjective-Cのランタイムを使うようになっている。

ちなみに、ソースコード上での変更箇所は、#ifdef WITH_OBJCでマークされている。これを追いかけて行けば、MacRubyでの変更箇所が分かるだろう。

  • <<
  • <

1/3

インデックス

目次
(1) MacRubyとは何か?
(2) Cocoaの呼び出し方
(3) Ruby環境としての特徴
関連したタグ

新着記事

特別企画

一覧

    人気記事

    一覧

    新着記事

    U-Next、通話料が半額になるアプリ「U-CALL」公開 - 国内どこでも30秒10円
    [11:13 10/2] 携帯
    ソニー、世界最軽量の8型タブ「Xperia Z3 Tablet Compact」11月7日発売
    [11:12 10/2] 携帯
    神田沙也加、27歳のブレイク経て心境「26歳辛かった」「28歳は平穏無事に」
    [11:11 10/2] エンタメ
    まるでヒーローの腹筋! おしりを守る"腹筋型"サドルカバー登場 - 5色戦隊
    [11:00 10/2] ライフ
    Dropbox、AndroidアプリでSDカードへのエクスポートが可能に
    [11:00 10/2] 携帯

    特別企画

    一覧