【レポート】

CeBIT 2008 - Intel、新CPU「Atom」や「Centrino 2」プラットフォームなど発表

    笠原光  [2008/03/05]

    ドイツ・ハノーバー市で開幕したCeBIT 2008にて、Intelはプレス向けカンファレンスを開催。新たなプロセッサ・ファミリーとして「Intel Atom Processor」のお披露目、ならびに、「Intel Centrino 2 Processor Technology」をはじめとする新世代プラットフォームなどの発表を行った。登壇したのはIntel EMEAのVP and GM, Christian Morales氏。

    Intel EMEAのVP and GM, Christian Morales氏。右手に持つのはSilverthorneこと「Atom」プロセッサ

    小さな"Atom"

    Atomは「Silverthorne」や「Diamondville」といった開発コードネームで知られていた小型・低消費電力を特徴とするx86プロセッサ。45nmのプロセスルールに基づき製造され、4,700万個のトランジスタ数で、25平方mmを下回る小さなダイサイズ、0.6~2.5Wという低い熱設計電力(TDP)を実現。動作周波数は最大1.8GHzまでと発表されており、SSE3やIntel 64、Intel Virtualization Technology、SMTによるマルチスレッドのサポートが既に明らかになっている。

    Silverthorneではおなじみの行為? 例によってご当地の最小コインとサイズ比較してみた

    あわせて、これまで「Menlow」の開発コードネームで呼ばれていたプラットフォームを、「Intel Centrino Atom Processor Technology」とし、MIDなど小型端末向けのCentrinoという位置づける。Centrino Atomでは、グラフィックスを統合したPoulsboチップセットや、ワイヤレス機能が組み合わされている。なお、Atomプロセッサ自体は、MIDやUMPCに限らず、低コストかつ低消費電力なモバイルノートや、デスクトップ、家電などへの導入も想定する。

    AtomとCentrino Atomのロゴ

    それぞれの位置づけ。Atom搭載のEee PCもありうる?

    Centrino Atomのマザーボード。Atomの向かって右側のチップがPoulsboチップセットで、グラフィックス機能もこれに統合されている

    こちらはHarmanというメーカーが作成したCentrino Atom搭載の車載マシンの試作機

    そのHarmanの試作機を用いて3D地図がグリグリと動かせる様子を紹介。Centrino Atomの処理能力の高さをアピールする

    カンファレンス会場にはこのAtomを搭載するMID/UMPCが展示されていたが、注目したいのはTOUGHBOOKシリーズとして公開されたPanasonicの小型PC。Atomを搭載するMID/UMPCとしては、CES 2008での東芝、ウィルコムに続く国内メーカーでは3社目となる参入だ。なお、Atom搭載製品のリリースは今年の第2四半期がアナウンスされているが、このTOUGHBOOKに関しては「9月から10月の発売で、価格も決まっていない状態」(Panasonicスタッフ)だそうだ。

    PanasonicのAtom搭載TOUGHBOOK。見るからに頑丈そう。すぐ隣にはCES 2008で公開された東芝のUMPCがあるので、大きさも比較していただきたい

    CeBIT会場内のPanasonicブースにも展示されていた。Based on Windowsとあるとおり、OSにはWindows XPまたはVistaを採用している

    Centrinoが"2"に

    WiMAXをサポートするワイヤレス機能なども搭載した次世代Centrinoとして予定されている「Montevina」(開発コードネーム)プラットフォームが、「Intel Centrino 2 Processor Technology」として発表された。搭載製品の登場は第2四半期を予定。CPUはPenrynベースの45nmプロセッサ、チップセットはデスクトップで言うP35/G35世代の「Cantiga」(開発コードネーム)へと、一気に全面刷新される。

    Centrino 2のロゴ。引き続きvProも展開する

    ノートPCの不満点に関する調査結果が示され、バッテリーライフとパフォーマンスが2大不満であると説明。Centrino 2ではこの2点が大きく改善されると言う

    Montevinaのパフォーマンスに関して、これまでも消費電力の削減と性能の向上を両立するとして数多くのアピールが行われてきたが、今回のカンファレンスではCentrino 2の実機を用いての、従来製品との比較ベンチマークが披露された。

    新旧製品でベンチマークを行い、省電力化と処理能力向上の両方が実現できていると説明

    X48が発表間近(?)に

    マザーボードベンダーから搭載製品が公開されていたり、弊誌でも大々的にベンチマーク記事を掲載していたりするなど、すっかりおなじみの「Intel X48 Express」チップセットだが、実はまだ正式には未発表製品だったりする。

    カンファレンスでは、これまた"実は"未発表のFSB1600MHzプロセッサであるCore 2 Extreme QX9770と、同プロセッサをサポートするX48を組み合わせたパフォーマンスデモを行っていたのだが、それでもやっぱり製品自体は"未発表"のまま。Morales氏によれば「3月中にはQX9770とX48の出荷を開始する」とのこと。

    FSB1600の効果もあり、高画質設定のCrysisがスムーズに動くと紹介していた

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