【レポート】
東京メトロはこのほど、「地下鉄開通80周年 綾瀬車両基地見学会&車両撮影会」を開催した。東京都足立区にある同基地にて、長野電鉄から帰ってきた日比谷線旧型車両3000系の公開などが行われ、多くの人々が駆けつけた。鉄道ファンはもちろん、ファミリーや女子グループ(!)が訪れた同基地の"意外な楽しみ方"をレポートしよう。
読者の皆さんの中には、「鉄道の基地のイベント」というと一部のマニアだけが興奮するような異空間的なイメージを持っているのではないだろうか。しかし、少なくとも今回紹介するイベントに限っては違う。小学校や中学校学校などで行われていた「バザー」を連想させるような、ファミリー感全開のアットホームな風景が広がっていた。
綾瀬車両基地見学会&車両撮影会は、1万人限定のイベント。綾瀬車両基地の線路の一部や施設を公開する他、特別に用意された東京メトロのさまざまな車両を見たり、撮影することができる。東京メトロの公式ホームページに掲載されていた内容は以下の通り。
一見、電車好きの少年とその親たちが喜ぶようなプログラムだが、実際に現場に足を踏み入れてみると、それだけじゃないことがわかる。鉄道員、ファミリー、女子グループのそれぞれが楽しめる非日常的な"基地開放空間"が随所に展開されていることに気付くのだ。
ふと車両基地の中央に目をやると、ものすごい人だかりができていて驚く。まるで、秋葉原系人気アイドルの撮影会、いやそれ以上の熱気である。「あの混雑してるところには何があるのですか」と近くのスタッフに聞くと、「ああ、あそこは、マッコウクジラだよ」との返答。
鉄道ファンたちが一斉にカメラを向ける相手は、女性ではなくマッコウクジラ、つまりは3000系車両である。今回のイベントの目玉的物件で、営団地下鉄(当時)日比谷線で活躍していた1961年生まれのセミステンレス車両だ。地下鉄を引退したあと、長野県のローカル鉄道・長野電鉄で第2の人生を歩み、信州の人たちを運び続けてきた。その後、古巣の東京メトロに帰ってきたわけだ。
ツルッとした顔からマッコウクジラという愛称がつけられた3000系は、13年間、信州のリンゴ畑の間を走ってきた。しかし今回のイベントでは、長野時代の装飾等がすべて外され、登場時の営団時代の姿が忠実に再現されていた。さらには、現役で活躍する有楽町線10000系、南北線9000系、千代田線06系・6000系も展示。営業路線内では絶対に出会わないこうした別路線の電車たちが隣り合わせで並ぶのも、基地イベントだからこそ見られるシーンだ。
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