【レポート】
いまやインターネットを利用してモノやサービスを売買する電子商取引は人々の日常に深く浸透している。昔ながらの通信販売とくらべてオンラインショップで扱う品物は幅が広く、書籍や音楽であればデータそのものを購入することも珍しくなくなった。ホテルの予約のような旅行関連の業務を担う事業者も出てくるなど、ネット経由でサービスを提供するケースも増えており、その守備範囲はさらに広くなるばかりだ。
経済産業省が2007年5月に発表した「平成18年度電子商取引に関する市場調査」によると、2006年の国内における、企業の消費者向け電子商取引の市場規模は前年比27.1%増の4兆3,910億円であるという。調査には、「消費者が安全に電子商取引サイトを選択する上での重視ポイント」との項目があるが、「安全かつ信頼できる代金支払方法が提供されていること」が最重要視されている。この点を「重視し、そのような点が満たされていないサイトからは購入しない」とした層は66.4%に上っている。
インターネットを利用した商品・サービスの購入で、ユーザーが最も多く使用している決済手段は「クレジットカード決済」で51.9%となっている。これに次ぐのは「代金引換」の17.8%、以下、「コンビニエンスストアでの決済」10.7%、「銀行振り込み」9.7%、「郵便振替」4.7%と続く(出典「インターネット白書2007」)。
決済という機能は、電子商取引事業者(ECサイト運営者)にとっては極めて重要な要素であると同時に、なかなか手間のかかる業務であるともいえる。サイボウズ・メディアアンドテクノロジーの調査によれば、2006年度のネット決済サービス市場規模は1,670億円規模と推定され、2011年度には3,000億円規模に達すると見込まれるという。
電子商取引における決済代行サービスの分野には、すでに多くの事業者が参入している。ホスティングサービスを展開するアドミラルシステムも最近、同サービスに参入した一社だ。今年1月、ネット上の店舗向けにクレジットカード決済とコンビニエンスストア決済を代行する「ASJペイメント」サービスを開始した。ネットショップ運営システム「ショッパーペイメント」とネット予約システム「eリザーブペイメント」の2種類のアプリケーションを提供する。同社では、電子商取引のユーザーが、クレジットカード決済を多く利用している点に特に注目している。
同社カスタマーサービス部の田代博之部長に、ECサイトと決済機能について聞いた。「インターネット上で店舗を開業する場合、もはや決済機能の整備は当たり前。決済方法はさまざまだが、いまではクレジットカードの利用が多くなっている。持っているカードが使えるからそのサイトで商品を買う、使えないならそのサイトでは買わない、というように、クレジットカードの対応状況がサイトの選択基準のひとつにさえなっている。数年前まではユーザーの多くがクレジットカードへの抵抗感を持っていたが、いちど使い出すとの便利さから後戻りはできなくなる」。
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