【レポート】

東京マラソンを歩く - 浅草橋から雷門まで

 

17日に開催される「東京マラソン2008」の関連イベントとして、東京シティガイドクラブによるマラソンコース周辺の観光ルートを巡る無料ウォーキングツアーが開催されている。「東京都庁からゴールの東京ビッグサイトまでの5コース」や「浅草雷門コース」「新宿新都心俯瞰と歴史・自然探訪散歩コース」といったテーマごとに、マラソンコース周辺の観光ルートを無料のガイドが案内するというものだ。

今回マイコミジャーナル編集部が参加したのは、浅草橋から浅草までを歩く約3時間ほどのコース。旧跡や問屋街などを巡って下町の町並みと風情を楽しむとという。

10時30分、浅草橋駅前に集合した参加者は約20名ほど。当日の観光ガイドを務める岡部俊夫氏と6名のスタッフによる案内で街を歩く。ちょうど浅草橋周辺は、ランナーが日本橋を過ぎ、江戸通りを走って浅草橋を通過、浅草寺前で折り返して再び銀座方面に向かうちょうど30kmの地点。このあたりはランナーを2回見られる絶好のポイントの一つだ。

この江戸通りは江戸時代、江戸城から大名などが東北や日光などへ向かう際、常盤橋を渡り江戸通りを進んで浅草観音の脇を通り、千住を経由して向かった幹線道路の一つだった。当時この場所には浅草見附という門があったが1872(明治5)年に撤去され、現在は地名だけが残っているという。

浅草見附より一行が向かったのは柳橋。柳橋は神田川の河口にあたり隅田川に入る場所。そばには両国橋があり江戸の頃はこの辺りが盛り場だった。

解説する岡部氏

柳橋

江戸の初期には両国橋がなかったが、1657年江戸の大半が消失した明暦の大火の際、逃げ場を失った多くの人が犠牲になったことから1659年、両国橋が架けられた。その橋の両脇には火を避けるために火除け地(広小路)を設けていたという。次第にその空き地に芝居小屋、見せ物、茶店などがたち、橋の両脇が賑わっていたそうだ。橋のそばの賑わいととともに、隅田川は景色も良かったので、川沿いとなる柳橋には料亭などができ、日本橋の大店の旦那衆が通うようになって料亭街が盛んになった。いまでも周辺に黒板塀に松がある料亭がある。

料亭街

一行は柳橋から江戸通りに戻り、ひな人形を売る問屋街に到着した。江戸時代、江戸通りは日本橋あたりから浅草観音へ行く多くの人が行き交っており、そのため土産物を売る店などがあって職人が多く住んでいた。もともと日本橋室町に十軒店市というひな人形を売る市が立っていて、そのひとつが吉徳大光だった。そうしたお店が日本橋からこちらに移ってきて現在に至っている。

久月

その問屋街のすぐわきにある銀杏岡八幡神社は、平安中期、源氏が東北へ遠征するとき源義家がこの地で休み、銀杏の枝を刺して祈願し、征伐が成功したらここに神社を建てようと約束してできた神社で、平定した後再びこの地へ戻ったところ銀杏が大きく茂っていたという。江戸時代ばかりでなく平安時代にまで遡る旧跡の登場に、一同はおどろきを隠せない様子だった。

その後、須賀神社、榊神社を巡り、榊神社では蔵前工業学園(現在の東京工業大学)の碑文を見学。このあたりは蔵前という地名からも明らかなように、隅田川沿いに米蔵があったが、明治になって大名たちがいなくなり土地が空いていたので学校などができた。また榊神社には「浅草文庫」という碑文が残されているが、これは1874年(明治7)に旧幕府の昌平坂学問所や和学講談所の書籍を引き継いだ書籍館を、浅草蔵前にあった8番米倉へ移転したことによりできたものだ。

蔵前工業学園(現在の東京工業大学)跡

浅草文庫

そこから隅田川へ向かい、浅草御米蔵があった両国国技館跡を散策し、江戸時代に暦を作っていた天文屋敷跡の説明を受けた後、相撲と関係の深い蔵前神社を訪れ、榧寺に向かった。さらにバンダイ本社前を通って、駒形どぜうの前に到着した。このあたりは昔から隅田川の川魚を使った料理が有名で、老舗の鰻屋前川とともに人気の店が何件かあるそうだ。そこからまっすぐ歩いて駒形堂を見学し、雷門前でツアーは終了した。

天文屋敷跡

バンダイ本社前

駒形どぜう

駒形堂

30代から70代といった幅広い年齢層が参加したツアーだったが、ゆったりとした進行のため疲れを見せる人もなく、無事に記念写真を撮って雷門前で解散となった。ガイドを担当した岡部氏は「マラソン当日もコースに東京シティガイドクラブの旗を立ててお待ちしています。浅草観音の裏手など、紹介しますのでぜひまた来てください。」と結んだ。

雷門前

参加していた女性は「山歩きを一緒にしている友人誘われてきました。街歩きは好きでよく歩きますが、いろいろ説明してもらえたのでただ歩くよりも何倍も楽しかったです」と目を輝かせた。また中国人男性は「勉強になりました。とても面白かったです。浅草は何度も来ていますが、こういう歴史の話を聞けたのはよかったです」と街の魅力を堪能した様子だった。

なお、東京マラソン当日も観光ボランティアがコース近くを案内してくれるという。詳細は以下の通り。

コース 内容 日程
浅草橋から浅草寺コース 浅草橋から江戸通りの下町の街並みを歩く 2月17日10時より。所要時間は約1時間
新宿新都心俯瞰と歴史・自然探訪散歩コース 新宿新都心の展望と自然を体験できる 2月17日12時より。所要時間は約2時間半

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