【レポート】

PMA 08 - 撮影した場所を手軽に知る、GPSデジカメがさらに普及へ

    小山安博  [2008/02/05]

    米国ラスベガスで開催されたPMA 08では、多くのメーカーがさまざまな製品を出展している。その中でいくつかのメーカーが出展していたのがGPSに関する製品だ。ここではデジタルカメラとGPSをつなげる各社の取り組みについて紹介する。

    まずはGeneral Imaging(GE)によるGPS内蔵デジカメ「E1050」。本体にGPSモジュールを内蔵しており、カメラ単体でGPSの測位、撮影時のGPSデータのExifへの書き込みが行える。シャッターボタンを押すとほぼ同時に画像に位置情報が書き込まれるため、ほとんどストレスなく使えるという。屋内での測位はさすがに難しいようだが、屋外であればかなり正確な位置まで把握できるそうだ。

    GEのブース

    GPSモジュールの内蔵自体はオプションだということだが、いずれにしても現時点でもっとも手軽にGPSデータを活用できるカメラといえそうだ。ただ、ブースに展示してあったE1050は、まだ開発段階のものでGPSが動作していなかったため、その使い方などの詳細は分からなかった。米国での発売は今年第4四半期を予定しているそうだ。

    GPS内蔵デジカメ「E1050」。有効1,000万画素・光学5倍ズームレンズ搭載で、電子手ブレ補正機能を備える。顔検出に加え、瞬きを検出し、撮影の瞬間に目をつぶってしまった、という失敗が防げる。ISO 3200の高感度撮影やパノラマ撮影、赤目除去機能なども搭載する

    背面の液晶は3型で、タッチパネル操作に対応。アップルのiPod touch/iPhoneというよりソニーのCyber-shotに近い操作性だが、まだメニュー画面が構築されていないなど未完成

    720pのHD動画の撮影に対応している点も特徴で、底部にHDMI端子を装備し、HDTVに直接接続して再生できる

    もう1つが、GEのそばのブースで出展していたGeotate。前日イベントのレポートで紹介したメーカーだが、このブースに台湾AltekのGPSモジュール内蔵コンパクトデジカメが置かれていた。

    Geotateは、GPSモジュールとインターネット経由のGPS位置補正ソリューションを提供。小型のGPSモジュールまがら正確な位置情報の取得を可能にしているという。そのチップを内蔵し、実際にテストできるようにしたのがこのカメラだ。実際にカメラに入れてラスベガスの町中でテストしたそうだ(その結果は前記レポート内で紹介している)。

    AltekのGPS内蔵コンパクトデジカメ

    このAltekという会社は、台湾のデジカメのOEMメーカーだ。そのため、AltekがOEM供給するメーカーから、今後GPS内蔵デジカメが登場してくる可能性が高い。ブースの担当者によれば「9月以降」ということだった。

    OEMメーカーなので、直接同社のデジカメが出てくるというわけではないが、今後GPS内蔵デジカメが増えてきそうな印象

    ところで、GEとGeotateのブースは近く、GPSの性能も似ている。突っ込んでみたところ、やはりGEのE1050はGeotateのソリューションを利用しているようだ。AltekのOEMかどうかについては答えを得られなかった。

    今回発見できた「GPS内蔵デジカメ」はこの2種類。GeotateのGPSモジュールは非常に小さく、デジカメへの内蔵もそれほど困難ではなさそうな印象だった。

    GPSを内蔵するのではなく、外付けの形で利用する製品もいくつか出展されていた。まずはソニー。ソニーはGPSのトラッキングデータの日時と、デジカメの撮影日時をPC上で照合し、GPSデータと画像をマッチングさせることでGPSデータを画像に書き込むソリューションを展開。

    今回のPMAでソニーは、GPSレシーバーの新モデル「GPS-CS1KASP」を発表して出展している。GPS-CS1KASPは、15秒ごとに現在位置をトラッキングして記録してくれ、それをPCに取り込み、付属ツールで画像に位置情報データを書き込むことができる。

    今回、新モデルではGPSレシーバー自体は同等で、新たに付属ソフトが動画ファイルをサポート。撮影していた動画の時間を認識して、Google Mapsに撮影位置を加えた動画をアップロードできる。米国では3月の発売で、価格は150ドル。

    ソニーの「GPS-CS1KASP」

    同様の製品では、ATPの「GPS PhotoFinder」も出展されていた。すでに発表済みの製品で、機能としてはソニーのGPS-CS1と同様に、PhotoFinderが記録したGPSデータと画像の撮影日時を照合してExifにGPSデータを書き込むという製品。ソニーと違うのはSD/MMC/メモリースティックスロットを備え、単体でメモリカードから画像を読み込み、GPSデータを書き込むことができるという点だ。USB接続のカードリーダーを接続することもでき、それを利用すればすべてのカードを読み込める。

    ATPのGPS PhotoFinder

    GPSとデジカメを組み合わせることで、写真を撮った場所を手軽に把握することができるようになり、写真を活用する楽しみが広がる。PicasaやFlickrといったWebアルバムサイトもGPSデータに対応するほか、Googleマップ/Google Earthを使って、たとえば旅程を写真で振り返るのも楽しそう。今年は、こうした手軽なGPSソリューションがもっと広まっていきそうだ。

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