Game Benchmarks

まずOverall(グラフ48)であるが、やはりSLIにはそれなりのメリットはある。特にDirectX 10のゲームタイトルではそれなりにスコアが伸びており、こうしたゲームではかなりSLIが現実的ということだろう。

Call of Juarez(グラフ49)では、特にUXGAではSLI #1の構成がむしろ好スコア、という面白い傾向になっている。もっとも両者の差はごく僅か、ではあるのだが。

この傾向はCRYSiS(グラフ50)にも言える。今度はSLI #2が逆転しているが、その差はそれほど大きくない。CRYSiSはまた、SLIと非SLIの差がそれほど大きくない事も特徴で、やはり得手不得手があるのは仕方ないのだろう。

FarCry(グラフ51~54)では、グラフの変動が激しいのも特徴的。Regulator(グラフ51)ではなぜかGeForce系がVGAで討ち死にしているとか、Trailing(グラフ53)ではXGAで妙に落ち込むとか、不思議なスコアになっている(しかも、どのテスト環境でも同じように落ち込んでいる)など、動きが激しい。もっともスコアの絶対値から言えば、この程度の変動はそれほど大きな問題ではないのかもしれないが。一番SLIらしい結果、というのはVolcano(グラフ54)のそれかもしれない。

LostPlanetでは、Snow(グラフ55)、Cave(グラフ56)共に、実に判りやすい結果になっている。特にCaveのそれは特徴的とも言える。

かなり不思議なのがWorld in Conflict。DirectX 9ベースのMedium(グラフ57)のグラフは一体なんだろう? と言ったもの。それに比べるとDirectX 10ベースのVery High(グラフ58)は遥かに判りやすい。

同じDirectX 9ベースの3DMark06の結果が整然としているだけに不思議だが、どうもSkullTrailにおけるSLIでは、DirectX 9ベースのアプリケーションのスコアはかなり激しくバラつく傾向がある、と判断せざるを得ないだろう。逆にDirectX 10ベースであれば、比較的判りやすい性能アップが期待できそうだ。