【レビュー】

究極のDual Quad-Coreの実力拝見 - Intel「SkullTrail」速攻チェック(後編)

1 ハイエンドプラットフォームの消費電力その1

 
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前編に引き続き、インテルのHigh-End Gaming Platform「SkullTrail」を検証する。後編では、プラットフォーム全体の消費電力から、SLI/CrossFireといったDual GPU環境をチェックしていこう。

消費電力その1

X48の検証では消費電力の測定を行わなかったので、この結果はSkullTrail単独でのテストとなる。まず、主要な動作状態における消費電力をグラフ44に示す。まず待機時にかなり消費電力が大きい問題だが、実は今回評価に使ったSkullTrailのBIOSにはBugがあり、Windows Vistaで"Power Saver"モードを選択すると即座にハングアップする。またS3モードもサポートされていない。これは今後のBIOS Updateで解決される予定らしいが、今回評価中に入手できた最新のもの(Revision 780)ではまだ直っていなかった。そんなわけで、将来これが修正されると、待機時電力はもう少し減る可能性が高い。

それはそれとして、Sandra Intとかでも384W、CRYSiSでも340W弱だから「意外と少ない」と感じるかもしれないが、実はここに大きな落とし穴が。前編のGame BenchmarkでCRYSiSとWorld in Conflictのいくつかのスコアが0だったのだが、これは実は電源供給不足によりGPUがハングアップしたため、スコアが取れなかったのである。何で電源供給不足と断定できたかというと、電源の環境を変えることで、ハングアップの仕方が変わったからだ。具体的には、今回電源としては

の2台を用意した。KEIANの方は4x2の補助電源コネクタが1つしか無いが、その代わりSplit/Combineの切り替えが可能である。一方Turbo-Coolは1000WだしCombineモードなど持ち合わせていないが、4x2の補助電源コネクタを2つ搭載している。この環境で、CRYSiSとWorld in Conflictの動き方をまとめたのが表2である。

察するに、Radeon HD 3850はPCI Expressスロットにギリギリまで電力を要求するようだ。試しに別のPlatform上でやはりRadeon HD 3850を搭載し、そこでLostPlanet/World in Conflictを動作させるとともに、総消費電力とPCI Express Graphics用の12Vコネクタに流れる電力を測定したのが表3である。

凄く大雑把な計算であるが、待機状態の消費電力とベンチのロード/実行時の消費電力の差の殆どが、GPUが消費するものだと仮定してみる。この状態で、増分のどの程度がPCI Expressコネクタから供給されるものかを計算したものだ。ここで見る限り、概ね40~50W程度はPCI Expressコネクタからの供給に頼っていると想像される。元々待機時にも12Vコネクタに流れる分がある程度あるから、概ね60W前後はPCI Expressレーンから供給を受けると考えて良さそうだ。勿論、PCI Expressレーンそのものは最大75Wまで供給できる仕様になっており、実際IntelのDX38BTとかDX48BT2でも問題なく動いた。しかし、どうもD5400XSはこの75Wの電源供給が非常に怪しい様に思える。実際、表2でマザーボードに供給できる12Vの容量を増やすと次第に安定してくる様を見ると、PCI Expressレーンの電源供給が不足気味なのではないか? という疑いを拭う事ができない。というよりも、そもそもRadeon HD 3000シリーズの動作を検証しているのかどうかも怪しいところだ。テスト環境のところでもちょっと触れた通り、CrossFireでの動作例がRadeon 1900シリーズを例にとっている(1950ですらない)あたり、かなり微妙な感じである。

この供給電力不足を裏付けるのが、グラフィックスカードにXFXのGeForce 8800 GTを使った場合である。こちらは(後述するが)全てのテストが問題なく動作しており、しかも消費電力そのものはRadeon HD 3850を使った時よりも増えている。そこで同じようにテストを行った結果が表4である。GeForceの場合、PCI Expressからの供給電力の絶対値は増えているのだろうが、動作による変動はRadeon HD 3850よりも少なくなっているのが判る。つまり、急激な消費電力変動の幅はGeForceの方が少ないようで、これがGeForce系が問題なく動作する理由に思える。

この推察が当たっているとすれば、製品出荷までにもう一度電源供給周りの再設計が必要な筈で、単に試用したマザーボード個体の問題であればいいのだが、と思わざるをえない。

こうした話を除くと、まぁ概ねGPUも1枚であるし、400W以下で収まるのはありがたい話である。

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インデックス

目次
(1) ハイエンドプラットフォームの消費電力その1
(2) Dual GPU環境
(3) ベンチマーク(Dual GPU) - 3DMark06
(4) ベンチマーク(Dual GPU) - Game Benchmarks
(5) ハイエンドプラットフォームの消費電力その2
(6) 結論

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