【レポート】

「こんな自分によくついてきてくれた」 - 日比谷の中心で「妻に愛を叫ぶ」

    矢澤哲  [2008/02/03]

    1月31日(1=アイ・31=サイ)の「愛妻の日」を記念し、「男の帰宅花作戦~男は花を持って家に帰ろう~」というイベントが開催された。この日注目されたのは、妻、あるいは恋人への熱い想いを叫ぶパフォーマンス。詰めかけた報道陣のカメラの前でどんな「叫び」が披露されたのか、その様子をレポートする。

    寒風吹く日比谷公園の大噴水前。「妻という身近な存在を大切にする人が増えることで世界はもう少し豊かで平和になるかもしれない」と日本愛妻家協会が提唱した「愛妻の日」のイベントということで、多くの報道陣が詰めかけた。まず特別ゲストとして招かれた群馬県吾妻郡嬬恋村村長、熊川栄氏による、豪快な「演舞披露」(叫び方の実演)に続いて、参加者による「叫び」が披露された。

    日本愛妻家協会事務局長 山名氏

    こうしたイベントで愛を叫ぶのは新婚男性や若いカップルの男性が多いのでは、という先入観は最初に現れた男性で崩れ去った。すでに結婚暦数十年というベテランだったからだ。しかもその口はストレートに愛を叫ぶ。そのハートの熱さに度肝を抜かれた。

    奥さんの名を呼び「愛しているよ」と叫んだ結婚40年になる男性は、「新聞に息子から『(イベントへ)行ったらおかあさん喜ぶべ』とメモが書かれていました。大声で叫んだらその後どんな気持ちになるのか経験したくてやってきました」と語る。パフォーマンス後の清々しい笑顔が印象的だった。

    以降も続々と登場する人生の先輩たち。「こんな自分によくついてきてくれた」、「いつもありがとう」などいずれも感謝の言葉が並ぶ。なるほど先輩は夫婦円満の秘訣はまず相手に対する尊敬と感謝にあることを教えてくれているのだ。中には奥様を同伴し目の前で堂々と叫ぶ巨匠の姿も。その勇気と実行力に大きな拍手が送られていた。

    「新婚当初の甘い恋の気持ちを思い出してほしい」との想いをこめ、アプリコットカラーの一重咲きチューリップ、「シュガーラブ」と「愛妻家宣言証」が贈られる

    むしろ恥ずかしがっているのは、結婚後数年から十数年、結構生活に慣れてきた中堅どころかも知れない。「普段言葉に出せないけれど……」「うまくいえないけれど……」「この場を借りて……」という前置きでなんとなく普段の様子がうかがえるところが面白い。子供がいると父という役割の方が先に立ち、夫婦であることをつい忘れてしまうこともあるのだろう。

    もちろん、まだ結婚して間もない男性たちも負けてはいない。「お腹の赤ちゃん育ててくれてありがとう! この後の出産立ち会うからね~」「たまにケンカもするけど、愛してる」など、新婚ならではアツアツぶりがうかがえる「叫び」だ。とりわけベテランからの拍手が大きかった。

    一方「こんな私ですが、つき合ってください! 」と叫んだ男性はなんと、上着を脱ぎTシャツ一枚に。しかもそのTシャツの前と後ろはハート形にくり抜かれ、大きく肌が露出している。はたしてどんな「私」なんだろう。沸き上がる疑問は笑いに包まれた。

    また颯爽と現れたスーツ姿の男性は、「このあいだは、誠に申し訳ありませんでした」と最敬礼。その姿に一同も大爆笑。「あえてそのワケを問うのを控えたいと思います」という司会のナイスフォローでやんやの喝采が沸き起こった。愛だけでなく、いろいろ叫べるのもこのイベントの良いところらしい。

    それにしてもなごやかな雰囲気である。こうした叫び声を繰り返し聞くうちにいつしか寒さも和らいでいった。男たちの熱い想いをのせた「叫び」は、東京のど真ん中から、きっと相手に届くに違いない。

    オウリザーブドアレンジメント「愛妻弁当」は2月1日より限定で第2弾の注文が受け付けられている

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