Ruby/Rails開発環境としてのNetBeans

NetBeansといえばオープンソースのJava統合開発環境として有名だ。しかし2007年12月にリリースされたNetBeans 6.0ではRubyおよびRuby on Railsの開発もサポートされるようになった。本稿ではNetBeansを使用したRuby on Rails開発の実際を紹介する。

なお、現在すでにRailsは2.0系がリリースされているが、本稿ではNetBeans 6.0に標準で同梱されている1.2.5を使用して解説を行っている。

ランタイムの選択

NetBeansにはRuby実行環境としてJRubyが同梱されており、別途Ruby実行環境を用意しなくてもRuby on Railsによる開発が可能だ。しかし、JRubyを使用した場合、現在のバージョンではRailsアプリケーションのデバッグができないというデメリットがある。

本稿ではNetBeans 6.0に付属するJRubyを使用することとするが、別途インストールしたRubyをNetBeans上から利用するには「Tools」メニューの「Options」を選択し、NetBeansの設定ダイアログの「Ruby」のページで設定を行う。

図1 Rubyインタプリタの設定