最近の写真コンテストは、デジタルカメラで撮影した画像データをパソコンに読み込んでインターネット経由で応募するパターンが増えてきている。そのため、パソコンの操作に慣れていないと応募できないことも多い。また、デジタルカメラを所有していなかったり、デジタルデータよりもフィルムや印画紙で作品を数多く持っている人は最初から応募の対象外となってしまう。そんな人達を対象にパソコンやデジタルカメラを使わないでも簡単にコンテストに応募できる方法を紹介したい。

古い写真やフィルム、印画紙でも応募できる写真コンテストがあるので挑戦してみてはいかが?

パソコンを使用しないとなると狙い目は携帯電話から応募できるコンテストや印画紙あるいはインクジェットプリンタでプリントした写真で応募できるコンテスト。現在、マイコミジャーナルで開催している「EPSON KGサイズフォトコンテスト」は、KGサイズのプリント作品のみを受け付けており、紙での応募となっている。他にも応募形態がプリントのみというコンテストは多い。

「EPSON KGサイズフォトコンテスト」では、KGサイズの写真用紙や印画紙に限定したコンテスト。あこがれのデジタル一眼レフカメラも賞品として用意されている。ちなみにハイアマチュア部門の最優秀賞の副賞はニコン「D300レンズキット」など6点セット。エントリー部門の「ペット」「ファミリー」「風景」の各部門の最優秀賞の副賞はニコン「D40レンズキット」などが用意されている。締め切りは1月24日(当日消印有効)。すぐに応募すればまだ間に合う

そこで便利なのが、コピー機能を搭載した複合機タイプ(マルチファンクション)のインクジェットプリンタでプリントする方法だ。最近のインクジェットプリンタは価格が安くなり、数万円程度の製品でも高いクオリティのプリントが可能だ。プリント機能のみのタイプ(シングルファンクション)でもいいが、パソコンを介さないとプリントできないので複合機のほうが何かと便利だろう。

複合機タイプの多くは、デジタルカメラのデータを取り込んでプリントするだけでなく、フィルムや紙焼きをスキャンしてプリントすることもできる。さらに携帯電話から赤外線通信でデータを受信してプリントする機能を備えたエプソンの「マルチフォトカラリオ PM-T960」のような製品もある。また、エプソンの「カラリオ・ミー E-720」のように複合機ではないがデジタルカメラからデータを直接受け取ることができるコンパクトフォトプリンタもある。今回は、この「PM-T960」と「E-720」を例にパソコンやデジタルカメラを使用しないプリントについて解説したい。

プリント機能のみだが液晶モニタを搭載しており、カメラと直接接続したりメモリースロットを備えた「カラリオ・ミー E-720」(左)と複合機タイプの「マルチフォトカラリオ PM-T960」(写真右)。古いプリンタでプリントする場合は、KGサイズのような最新の用紙に対応していない可能性もあるが、パソコンから使用できる場合もあるので調べてみるといいだろう