【レポート】

CES 2008 - 各社がMenlowプラットフォームの製品を出展、ウィルコムのMIDも!?

    笠原光  [2008/01/13]

    2008 International CESにて、Paul Otellini氏の基調講演で大々的に紹介されていたIntelの「Menlow」。Intel Architecture採用の「Silverthorne」プロセッサと、シングルチップ設計の「Poulsbo」チップセットで構成される次世代の小型・低消費電力プラットフォームだ。

    東芝ブースに展示してあったMenlow搭載UMPCのメイン基盤

    画像左側の大きなチップが「Poulsbo」チップセット。右側の長方形のダイが載ったチップが「Silverthorne」プロセッサだ

    プラットフォーム自体がリリース前なので、試作や参考扱いの製品がほとんどではあったが、展示会場にもMenlowをベースとした各社のUMPC(Ultra Mobile PC)/MID(Mobile Internet Device)が一斉に出展されていた。本稿ではこれらをまとめて紹介したい。

    注目のUMPC/MID

    各製品ともハードウェアは5型前後からの液晶を備え、重量は500g程度から1kg未満あたりまで様々。タッチパネル液晶に対応したUI、およびソフトウェアキーボードをメインに利用する製品が多いが、製品によっては本体にスライド式で搭載するQWERTY配列のキーボードを装備するものもある。

    OSはカスタムLinuxのほか、Windows XPや、中にはWindows Vistaが動作する製品も存在していた。Vista搭載製品は動作速度が気になるところだが、現行のVista搭載ノートパソコンと大差無い程度の挙動で、ひとまずは実用できそうという印象だ。

    これは「WILLCOM」ロゴが入った"何か"。IntelブースのUMPC/MIDコーナーに出展されていた。展示ケースから出してもらおうとしたのだが、台座に接着してあるらしく触って確かめることは叶わず。時折中央部が赤く光るギミックが仕込んであるのだが、ただそれだけのモックアップらしく、そもそも確認のしようがない。ブーススタッフに聞いても人によって説明がバラバラで、「電話じゃないと思う」とか、「小型パソコンだ」とか、「ところでWILLCOMって何?」とか、ようするに、"よくわからないモノ"らしい。確実なのは、これが「Menlowを搭載する」「ウィルコムのデバイス」だということだ。わざわざIntelのUMPC/MIDコーナーにあるくらいだから、その手の製品であることは間違いないのだが……。続報をお待ちいただきたい

    Lenovoの試作製品。中国語の独自UIを載せたLinuxベースのOSで動作していた。文字入力は本体右側のキーボードを利用できる

    clarionの「MiND」(Mobile Internet Navigation Device)。Linuxベースの製品なのだが、GPSと地図データを内蔵し、カーナビとしても使えるという特徴がある。Google Mapとも連動可能

    GIGABYTEの製品はハードウェアでスライド式のQWERTYキーボードを備える。これもやはりLinux+独自UIという構成

    ASUSTeKの「R50A Ultra Mobile PC」。1.3GHz動作のSilverthorne搭載と明言されていた。システムメモリの容量は1GB、802.11g/bの無線LAN、Bluetoothなどを備え、GPSも内蔵する

    Elektrobit(EB)の「MIMD」。スライド式のQWERTYキーボードを備える

    こちらはDIGIFRIENDSのデバイス。Windows Vistaが動作している。思ったより軽快な動作で、タッチペンを利用した操作も実用レベル

    MTECはWindows XPを搭載するMenlowデバイスを出展。動画のストリーミングデモだそうで、スムーズに再生できる処理能力をアピール

    東芝のUMPCを触ってきたぞ

    動作実機を多数展示し、Menlow-UMPCを強くアピールしていたのが東芝。とはいえ出展は試作機であり、発売日や価格、製品名も固まっていないという状態だそうだが、現状のままでも実装機能は十分使い物になっていたし、カラーバリエーションのラインナップが紹介されていたりと、製品としてリリースしても問題ない感じだった。ちなみに同機のOSはWindows Vista。本体重量は500g弱で、ディスプレイは1024×600ドットの5.6型液晶というもの。

    東芝のMenlow試作機。実機が数多く用意されていたおかげで"じっくり"触ることができたので、これをちょっと詳しくレポートしよう

    本体裏側。ちなみに、充電器兼リプリケータの専用ドックも用意される。ドック背面にはUSBとIEEE1394のポートを搭載

    右側面。電源ボタンやヘッドフォンジャック、USBポートなどが並ぶ

    左側面にはSDカードスロット

    既にいくつかのカラーバリエーションも

    内部構造が見えるスケルトン筐体のサンプルも展示

    ストレージは1.8インチのHDD(80GB)のほか、64GB/128GBのSSDが利用できる

    通信にはWi-Fi、WiMAX、Bluetooth、そして3Gの各モジュールを搭載可能

    特徴として、本体にマウス操作が可能な感圧式ポインティングデバイスと左右クリックボタンを備えるほか、「eMotion Feel」と呼ばれる特殊なユーザーインタフェースを搭載している。eMotion Feelでは、内蔵加速度センサーにより本体の傾きなどを感知し画面をスクロールさせたり、タッチパネル液晶を利用し、ソフトウェアによるタッチパッド機能や、特定の指運びでランチャーなどを起動させるジェスチャー機能など実装する。「より直感的に操作できる」、同社独自のインタフェースとされていた。

    本体下部の左から、左右クリックボタン、感圧式ポインティングデバイス

    センサーで自動的に縦画面に。かつ画面上にソフトウェアタッチパッドを表示してみた状態

    ソフトウェアキーボードはこんな感じ。ここの使い勝手は初代UMPCの「Origami」に近い

    ジャスチャー機能の一例。画面右から左へと画面を指でなぞると、"にょき"っとランチャーが出現する

    このランチャーは、指で"ポンポン"っとタッチすれば「WEB」とか「PLAYER」といったように利用アプリケーションに応じたメニューに変更できる。また、起動しているアプリケーションにあわせて自動で適したメニューを起動する機能もあるそうだ

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