日本では一部で端末が供給されているだけだが、米国では強いMotorola。毎年CESでは大々的なブースを出展している。CESにあわせて発表された携帯電話の新製品としては、「ROKR E8」と「MOTO Z10」の2機種がある。

Motorolaのブース

この日、グラミー賞受賞アーティストでプロデューサーでもあるワイクリフ・ジョンがなぜかサイン会を行っていた

ROKR E8は、MP3プレイヤー機能を強化した携帯電話で、中央のホイール「FastScroll」が特徴的。キー部分はボタンではなく平面で、音楽モードにすると数字ではなく音楽用のボタンに変わる「ModeShift」技術を搭載したのが新しいところ。キー部分は平面である代わりに「触覚タッチパッド」を採用しているというが、やはりキーを「押し込む」というフィードバックが得られないので慣れは必要だろう。

ROKR E8。中央のFastScrollは、iPodのような静電式。灰色の円形の部分ではなく、白い2重線の部分が操作部になる

BluetoothワイヤレススピーカーやBluetoothヘッドセットといったオプションも用意。ブースでも大々的に音楽機能をアピールしていた。今年第1四半期の発売予定だ。

MOTO Z10は「モバイルフィルムスタジオ」と銘打たれた製品。動画撮影を強化し、さらにクリップの編集、トランジションの追加、タイトルスライドやサウンドトラックの追加まで行える。さらに携帯の通信機能を利用してYouTubeやYahoo!、ShoZuといった動画共有サイトに投稿できる。また、通信方式としてはHSDPAにも対応する。発売は今年第1四半期。

MOTO Z10。スライドを閉じた状態だと普通だが、開き方が独特。山形に開くので、ちょっと操作がしやすい

カメラ機能を強化している