10キーでダイレクトに軽快な操作が可能

携帯電話向けのフルブラウザを起源としているibisBrowserDXは、Windows Mobileの標準ブラウザたるIE MobileやOpera Mobileの操作感とは全く別個のものだ。

「0」~「9」、「*」、「#」に割り当てられているショートカット機能を、10キー入力で呼び出したり、上下左右のカーソルキーで、表示画面を上下左右にスクロールさせるのが基本だろう。「画面の拡大縮小」、「表示モードの変更」や「タブ切替」など、頻繁に利用する一般的な機能が、標準で10キーに割り当てられている。標準設定のショートカットは下記の通り。

キー 割り当てられている機能
1 縮小表示
2 PCビュー、ケータイビューのトグル
3 文頭へ移動
4 拡大表示
5 新規タブを開く
6 文末へ移動
7 クイックWeb検索
8 タブの切替
9 画像表示
* 更新
0 終了
# 通信中止

この他にも、カーソルキーを押し続けることで、画面のスクロール速度が加速度的に速くなるなど、きめ細かく配慮されたインタフェースだ(設定変更可能)。また、タッチパネル搭載機種の場合は、液晶画面のドラッグでも表示画面を自在にスクロールでき、また、ドラッグし続けなくとも慣性的にスクロールされるなど、細かいところまで作り込まれている。

ショートカットキーの設定画面。「補助」→「補助メニュー2/3」→「9 設定」→「3 ショートカットキー設定」で呼び出す。ここでは「*」を「UserAgent選択」に変更している

もっとも、ibisBrowserDXの操作に慣れない間は、10キーに割り当てられている機能を覚えていないだろうから、右ソフトキーにある「補助」から起動する「補助メニュー」3画面と、カーソルキーを組み合わせて操作することになるだろう。

右ソフトキーの「補助」から呼び出す「補助メニュー 1/3」~「補助メニュー 3/3」。各メニューの表示画面は左右カーソルキーで切り替え、メニュー内の項目は上下カーソルキーで選択してOKで実行するか、先頭の1文字(1~9、*、0、#)で直接選択が可能。また各項目右端の文字は、割り当てられているショートカットだ