Web Beansは、「JSR-299」として標準化が進められている仕様だ。JBoss Seamによって実現されている「EJBやJSFが個々に持つコンポーネントモデルの統合」をコンセプトの中心に据え、Java EE 6の目玉技術のひとつに据えられている (概要やメリットはこちらのページを参考のこと)。

本稿では、Web Beansの最新仕様 (EDR)と、18日に開催されたJBoss COMPASSで発表された内容を元に、Web Beansの具体像を紹介していきたい。

なお、文中に出てくるWeb Beans関連のクラスやアノテーションは、現在のところ「javax.webbeans」パッケージに格納される予定だ。また、現在Web Beansを実行できる環境は存在しない (そもそも仕様がまだまだ固まっていないのだから当然だ)。そのため、ここに示したサンプルコードは、あくまで理解の助けとするための参考情報だと思っていただきたい。