――最後に、唐沢先生の現在の活動についてお聞かせください。

「まずラジオなんですが、京極夏彦さんがパーソナリティを務めておいでの『「怪」ラヂヲ~妖怪の周辺~』という番組に出演しています。なぜか知らないけど呼ばれまして、『「怪」ラヂヲ』だから妖怪の話かと思ったら、妖怪じゃなくて『怪獣の声の世界』というコーナーで、怪獣の鳴き声について語っています」

――怪獣の鳴き声ですか。

「我々の頃って、雑誌なんかにソノシートが付いてたじゃないですか」

――今の雑誌はDVDが付いてますけど、昔はソノシートでしたね。

「そういうので、怪獣の鳴き声をいやというほど聴いてたわけじゃないですか。その鳴き声は、どれもすごく特徴がありましたよね。バルタン星人はもちろんのこと、レッドキングにしても、ネロンガにしても。当時の怪獣好きの子どもは、みんな鳴き声だけでどの怪獣か分かりましたよね。それに対するウンチクなり愛なりをたっぷり語ってやろうと出演してみたら、1回2、3分のコーナーで、ただの僕の怪獣のモノマネコーナーになってしまっているという(笑)」

――TBSラジオで毎週土曜21時からの放送ですね。それから、また本をお出しになるんですね。

「ええ、『けんこう仮面』という単行本です。今回はギャグマンガではなく、ルポマンガというか実体験マンガですね。奥さんと夫婦で健康について考えてみようという。普段は仕事場にずーっとこもって、不健康きわまりない生活をしてるわけですよ、マンガ家っていうのは大体。そこからなんとかちょっとでも健康を目指して歩んでいこう、というマンガです」

――どういった内容か、具体的に教えていただけますか。

『けんこう仮面』唐沢なをき・よしこ著。12月26日に小学館から発売!! 定価880円。
(C)唐沢なをき・よしこ 小学館ビッグコミックオリジナル

「第一話で、ある晩、ひどい健康状態の唐沢なをきが眠っていると、枕元に『マンガ家上司』というのが立つわけですね」

――わはははは!

「『お前は、このままでは死んでしまうぞ』(笑)。『このままではマンガ家を辞めて、マンガの星に帰らなくてはならない』(笑)。で、マンガ家上司とともに、健康を目指してがんばる、というところから始まって、いろいろ健康法を試してみるという作品です。12月26日に発売されます。ウルトラ怪獣が好きな人でも、『ウルトラセブン』が好きな人でも楽しめるかな、という(笑)。なんとか皆さん、買ってください」

――今日は大変楽しいお話を、どうもありがとうございました。