照明・インテリア販売を手掛けるヤマギワのショールーム「yamagiwa Lighting Lab.(ヤマギワ ライティング ラボ)」(東京・秋葉原)は、約100坪のスペースにリビングダイニングやバスルームなど、実際の住環境を想定した空間を設定。それぞれのシーンに合わせた照明手法を提案するシュミレーション&プレゼンテーションスペースである。ここでは同ショールームの魅力をお伝えしていく。

約100坪の広々としたスペースに、リアルな住環境を再現

ショールーム内は、「エントランスロビー空間」「プレゼンテーションルーム」「バス・シャワールーム」「洗面の照明と調光制御」「キーシステム、レバーハンドルコーナー」「ベッドルーム」「リビング・ダイニング」「ラボ実験コーナー」「階段・ステップ、住戸エントランスの照明」といった9つのコーナーにわかれている。

まずは階段・ステップ、住戸エントランスの照明コーナー。ここでは、エントランス正面壁のニッチ照明や、開閉すると点灯する照明付きの収納家具などを紹介している。また階段部分には、LEDを使ったフットライトとステップライトが配され、手すりはライトが内蔵されたものを設置。高齢化が進む中、家庭内での事故が心配される場所に、安心と安全を提案する。

収納家具内の照明は、開閉で自動に点灯。ステップライトは足元の安全を考え、LED光源を使ってまぶしさを抑えた

次にバス・シャワールームのコーナーでは、リラックス感を光で演出し、ゆったりと過ごせる"スパ空間"を提案。天井や壁だけでなく、床やジャグジー内にも照明を設置し、演出効果を高めている。ユニークなのが、カラーキネティクスによるシャワーコーナーの光の変化。柱の周りに赤から青、白など多彩に変化するLEDが配され、頭の上から"光のシャワー"が降り注ぐ。

バス・シャワールーム。シャワーブース上にLEDを埋め込み、色は自在に変化。"金色の光"も登場

「照明のハード&ソフト」といったテーマを掲げた洗面の照明と調光制御コーナーでは、ミラー周りの照明計画のために、様々な条件における光と人の顔の見え方を確認することができるよう、実験コーナーと代表的照明手法が展示されていた。

「人が住む環境であるということから、顔がきれいに見える照明が必要です」との説明のもと、どのような光が最適なのかを実験できる。専門スタッフからの「やわらかい斜めの光が入ることが大切」という解説を受けながら、上、壁、下からの照り返しなどの影響を実感できる。光源の種類をかえるだけでも、「短時間でのメイクに最適」だったり、「表情がきれいに見える」などの違いがあるという。さらには、ウォッシュボールや水洗機器などとのトータルコーディネートで、ホテルのような洗練されたスペースづくりも可能になっていく。

「洗面の照明と調光制御」コーナー。照明によって、鏡に映る肌の色や顔の印象も変わる