【レポート】

基礎知識からお得な活用術まで - パソコン教室では初の電子マネー講座体験

    矢澤哲  [2007/12/11]

    全国各地に250のパソコン教室を開講しているスリープログループは12月より、プリペイド型電子マネー「Edy(エディ)」を運営するビットワレットと協力して、パソコン教室では初となる電子マネー講座「知って得する電子マネー」を開講している。そこで今回はオープン講座に参加させてもらい、電子マネーの基礎知識からすぐに使えるお得な活用術まで幅広く学んでみた。

    オープン講座で講師を務めた奥田直樹さん

    オープン講座が開かれたのは、新浦安駅から歩いて約5分程のところにある「パソナコンじゅく 新浦安教室」。平日の昼間にも関わらず、始まる前から多数受講者が集まっていた。この教室にはシニア、主婦を中心に300名ほど在籍しており熱心な方が多いという。この講座に集まったのはシニアの方が中心だった。

    まずはじめに、電子マネーとは何かという定義※から説明を受ける。電子マネーには大きく分けて、「Edy」や「Suica」、「PASMO」などのように事前に入金して使う「プリペイド(前払い)型」と、「iD」や「QUICPay」といったクレジットカードや銀行口座などから利用額を引き落とす「ポストペイ(後払い)型」の2種類があるという。その他、インターネット上でのみ利用できる仮想マネーとして、「WebMoney」「NET CASH」などがあり、これらは「ネットワーク型」と言われるそうだ。同講座では「プリペイド型」を中心に講義を行うという。

    ※金融庁によると、電子マネーとは「金銭に類似した価値として認められた電子情報を、使う人が持っている電子機器に記録(蓄積)させて、その情報の移転によって決済を終了させるもの」を指す。

    つづいて、非接触型ICカードが利便性と安全性、機能向上のため変遷してきた歴史や種類、技術解説、国内の導入状況が説明された。これはなかなか本格的。単純に使い方を説明するだけと思っていたが、メリットやデメリット、特徴とリスクについてしっかり説明してくれ、しかもその技術背景にまで話が及ぶ。さながら教養講座の趣だ。特に面白かったのが、電子マネーに搭載されている非接触ICカード技術「FeliCa(フェリカ)」について。FeliCaはソニーが開発した非接触ICカードの技術規格の1つで、カードリーダ/ライターから発信されている電磁波を受けてカードに電流が流れ、その電流によってカード内に内蔵されているICチップが動作し、通信を開始する仕組みになっているという。カードリーダ/ライターとカード間の処理は、暗号処理も含めてなんと約0.1秒以内。日本が誇る非接触ICカード技術のすごさを思い知らされた。

    最後に「Edy」に関する情報提供も行われた。Edyの利点として、インターネットを利用した24時間チャージや支払いができることや、全国約6万9,000店(2007年11月1日現在)で利用可能であること、クレジットカードと比べてカードを紛失しても入金された額以上の被害はなく、1回のチャージ金額の上限は2万5,000円、チャージ上限が5万円であることなどが挙げられた。その他、Edyが使える店舗やパソコンを使ったEdy決済方法なども併せて紹介された。

    パソコンを使ったEdy決済方法も紹介された(写真はデモ画面)

    一通りの説明が終った後、実際の店舗に行ってチャージと買い物を体験した。店舗は新浦安駅近くの大丸ピーコック。まずそれぞれ受け取ったカードに現金をチャージし、買い物をしたあとレジでカードかざすると「シャリ~ン」という決済音がなり、支払いは完了となる。さっそく感想をうかがってみると……

    「お財布から小銭をいちいち出さなくていいから早くて便利ね」

    「お財布がすっきりする」

    「使い方はSuicaと同じ。駅以外でも使えるのがいい」

    など、手軽に買い物ができることに満足した様子であった。

    Edyの入金方法。入金機に電子マネーを置き

    チャージしたい金額を入れる

    入金のボタンを押せばチャージ完了

    レジカウンターの上には、Edyが使えることを示す看板が設置されていた

    カードリーダ/ライターにEdyをかざすと「シャリ~ン」という決済音とともに支払いが完了する

    教室に戻ると、さすがパソコン教室に通う受講生。お財布ケータイたネットションピングでEdyを使った決済方法について、カードリーダ/ライターのPaSoRi(パソリ)についてなど、より突っ込んだ質問が飛び出していた。

    スリープログループでは、今後はこうした講座を全国に250ある教室で随時開講し、「使い方が分からない」「どこから請求が来るか怖い」「そもそも何のためにあるのか分からない」など、情報不足からくる電子マネーに関するさまざまな誤解を解消するとともに、シニア、主婦層の生活の質の向上に貢献したいとしている。

    同講座は基本コース4回(1回2時間の計8時間)で、ビットワレット監修のオリジナルテキストとEdyカードが付く。なお、実施校および最寄の教室検索はWebサイトで確認することができる。

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