ネバダ州リノで開催されたSC07のベンダー展示は、11月12日の午後7時のOpening Galaで幕を開けた。Reno Sparks Convention Centerに設けられた展示スペースは約12000平米であり、ここに300余りの団体が展示ブースを設けてアピールを行った。なお、Galaはお祭りの意味で、展示場の中に何箇所も食べ物や飲み物のスタンドが設けられ、参加者は、食べ物やビール、ワインなどを持って、各社の展示を見て廻ることができる。しかし、Galaは午後9時までの2時間だけであり、本格的にベンダー展示を見て廻るのは翌13日からの3日間である。

会場は3つのホールを連結した形で設定されたが、中央ホールの中央入り口の右前という特等席がMicrosoftの大きなブースで、左前がNECのブースという配置である。そしてMicrosoftの奥がHP、その奥が富士通である。NECの奥はIBM、スーパーマイクロという配置である。

(左)ホール内で最良の場所に最大のブースを構えるMicrosoftと(右)入り口の左の第一列を確保して、新発表のSX9を正面に展示したNECのブース。

入り口から2列目の(左)IBMのブースと(右)HPのブース。

メーカーとしては富士通の右側がCrayである。また、左側のホールは入り口からSGI、その奥がSunで、更に奥にはDoDのHPCMP、ORNL、Argonne、San Diego Supercomputer Center、NASA、NCARなど米国のスパコンセンターや研究所のブースが並び、日本の産総研、国情研のNAREGI、航空宇宙研などのブースもこのホールにある。右側のホールは比較的小さいブースが並び、大学や小さい企業のブースが多数並んでいるという具合である。そして、会場内、および、会場外との接続を行うSCinet(サイネットと読む)は、これまでのSCの中では最大規模で、会場内に敷設した光ケーブルは約80Km、会場外との間の通信バンド幅は202Gb/sという。

会場の内外を接続するSCinetの機器群。

上部にあるパネルには、SCinetの構築、運営に主要な貢献をした企業や団体のロゴと名前が並んでいる。CISCOやJuniper、Foundry Networksなどのルータのメーカーや米国の国立研究所などの名前が連なっている。