【レビュー】

ソニー α700 実写インプレッション

1 コニカミノルタの資産からソニー独自のカメラへ

 
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ソニーより、デジタル一眼レフカメラ「α700」が発売された。秒5コマの撮影を可能にし、従来のα100よりも上の層を狙った意欲的なモデルである。今回このα700を試用できたのでレポートしたいと思う。α700はすでに発売されており、マイコミジャーナルの価格情報によると、α700単品(DSLR-A700)が約16万8,000円、DT16-105レンズキット(DSLR-A700P)が約21万7,000円、カールツァイス DT16-80レンズキットが約24万9,000円で販売されている(2007年11月15日現在、平均価格)。

α700 ショック

このインプレッションはカメラのアウトラインから始めるのが常なのだが、今回は先に書いておきたいことがある。

α700はすごい! 本当に驚いている。何がすごいかというとその"絵"だ。色をしっかり乗せつつも透明感のある、独特の絵を見せてくれる。もう10年近くデジタルカメラの画像を見ているが、こんな絵は初めてだ。最近はどのカメラも良くなってきて、絵について不満を持つことはほとんどなくなっている。しかし"すごい"と思う絵は本当に久しぶりだ。

ひととおりα700のテストも行なったが、なぜこんなすごい絵が可能になったか、これを書いている現在も実ははっきりとはわかっていない。そこでソニーα700の開発担当者にインタビューを申し込んだ。近日中には報告できるはずなので、しばし待ってほしい。

α100から1年後のα700

絵については後で述べるとして、やはりアウトラインから始めよう。ソニーのαシリーズがコニカミノルタのαを引き継いでいるのはご存じのとおり。コニカミノルタは2006年3月末をもってカメラ事業を終了し、その資産はソニーに受け継がれた。

ソニー初のデジタル一眼レフカメラ「α100」が発売されたのは2006年7月21日。4か月足らずでまったく新しいカメラを作るのはソニーをもってしても不可能だったようで、α100はコニカミノルタの最後のデジタル一眼レフ「αSweet」の改良版といえるものだった。そして1年以上の開発期間が与えられ、登場したのが今回のα700である。

α700はα100の後継機ではなく、その上位のカメラにあたる。α100の発売当時の価格が10万円弱なのを見ても、これが比較的初心者を想定したものだとわかる。α700は17万円程度。いわゆるハイアマと呼ばれる写真好きを想定したモデルだ。

α700に使われている撮像素子はAPS-Cサイズ(23.5×15.6mm)のCMOSセンサー、解像度は有効1224万画素。ニコンD300と並び、APS-Cとしてはもっとも解像度の高いモデルとなった。画像処理エンジンも新しく開発され、最高で秒5コマの連続撮影や低ノイズ化も進められた。

コニカミノルタのαは最も早くボディ内手ブレ補正機構を取り入れた一眼レフ。α700もそれを受け継ぎ、手ブレ補正機構をさらに進化させている。シャッタースピード換算で約2.5~4段の効果があるという。また、撮像面に帯電防止のコーティングを施すなど、画像にゴミが写らない工夫もされている。電源オフのときに手ブレ補正機構を利用し、ゴミをふるい落とす仕掛けも持っている。しかしオリンパスやキヤノンの超音波機構ほど積極的なものではない。

オートフォーカスの11点AFセンサー。しかも中央のポイントは縦横2つのAFセンサーをクロスさせて配置し、被写体の縦横線を選ばない高い合焦精度実現したという。また、ファインダー下にセンサーを装備し、顔を近づけると自動的にオートフォーカスが動く機能を装備する。

ユニークなのは「Dレンジオプティマイザー」(以降、D-R)。これは逆光などで暗部がつぶれやすいときに、暗い部分を明るくして自然な階調を与えるという、とても便利な機能。逆の白飛びしそうな時にも働くということだが、実際には暗部を持ち上げるほうが主のように感じた。D-Rについても後ほど触れたい。

ボディ内手ブレ補正機構のイメージ。2.5~4段程度の効果があるという

新しい画像処理エンジン。絵づくりはもちろん、処理速度などもつかさどる

新しい1224万画素のCMOSセンサー

シャッターを開けて撮像素子を覗く

画像保存メディアはコンパクトフラッシュとモリースティック デュオ系が使える

端子は豊富。シンクロターミナルやHDMI端子も装備する

ソニー α100。2006年7月21日発売

コニカミノルタ αSweet。2005年8月19日発売

ツァイスのレンズとアクセサリー

ソニーのコンパクトカメラは初期から「カールツァイス」ブランドを使用している。一眼レフでも同ブランドが採用されたが、コニカミノルタからカメラ事業を譲り受けたことで、通常のレンズシリーズはソニーブランド、上位のレンズがツァイスブランドとされたようだ。

また、ソニー/ツァイスともにAPS-Cフォーマットに限定されないフルサイズ(35mm判)対応のレンズをラインナップしている。現在、ソニーはAPS-Cのデジタル一眼レフしか発売していないが、いまもコニカミノルタのフイルムカメラを使っている人にとっては、とてもありがたいことだろう。また、ソニーがフルサイズ撮像素子のデジタルカメラを出す可能性も捨てられない。

α700にはソニーブランドの「DT 16-105mm F3.5-5.6」を組み合わせたセットのほか、ツァイスブランドの「バリオゾナーTスター(Vario-Sonnar T*) DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA」のセットもあるが、今回はすべてDT 16-105mm F3.5-5.6で撮影している。

そのほかアクセサリーのなかでは、縦位置グリップが秀逸。本体と同じマグネシウムボディで、防塵・防滴のためのシーリングも施されている。バッテリーが2個入るのはもちろん、ボタン類も豊富で、不自由なく縦位置での撮影が可能になる。

正面。グリップにある金属はグリップセンサー。フォーカスモードレバーはマウント下

背面。ボタン類はスタンダードな配置。ファインダー下にアイセンサーを装備する

左肩には大きなダイヤル。右肩にホワイトバランスやISO感度のボタンが並ぶ

グリップは少々大きめ。端子は左側に集中して置かれる

オプションの縦位置グリップ。ダイヤルだけでなく、マルチセレクターなども装備

α700の標準レンズともいえるDT 16-105mm F3.5-5.6。単品では58,000円程度

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インデックス

目次
(1) コニカミノルタの資産からソニー独自のカメラへ
(2) 高性能なモニターとそれを活かした使いやすさ
(3) ハイアマ機として遜色ないポテンシャル
(4) 実物よりも感動的に写し取る
(5) デジタル画像はまだ進化する

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