【レポート】
米Linden Labが展開するセカンドライフ(Second Life、中国語では「虚擬世界第二人生」)」を単なるオンラインゲームにすぎないと思う人は多い。だが、多くの愛好者は、自分を仮想世界で暮らす「住民」と考えている。
セカンドライフに足を踏み入れたら、「住民」はまず自分のアバターを作成しなければならない。オンライン3D仮想世界で、人々は性別、顔、人種から、T-シャツのデザインまで全て自分で設定することができる。買物や金儲けをすることはもちろん、友達と気ままな散歩を楽しむこともできる。
自分のやりたい仕事を自由に選び、夢を実現するのもいい。その気になれば、仮想世界で儲けた「お金(リンデンドル)」を現実世界の貨幣 - たとえばUSドル - と替えても構わない。仮想世界には真に迫った海岸、日差し、草原もあれば、現実世界と全く同じような高層ビル、学校、教会、バーなどもある。現実世界との唯一の違いは、さしずめ、仮想世界で空を飛ぶことぐらいだろう。
セカンドライフと出遭ったとき、果たして中国人はどんな願いを託したのだろう。答えはズバリ、「金儲け」だった。ポータルサイトなどを運営するネット企業大手、騰訊が提供するIM(インスタントメッセージング)「QQサービス」において、セカンドライフをテーマにしたコミュニティに加入した中国人のほとんどは、すぐ「どうやったらお金が儲かるのか、教えてほしい」と切り出す。
セカンドライフでかれこれ8カ月間"暮らした"陳君さんは、そういう同胞を見るにつけ、面白い発見をしたという。つまり、多国籍企業が運営する仮想世界で暮らす人びとのライフスタイルは通常、多様化していくものなのだが、それとは対照的に、中国人参加者の目的は至極明瞭で単純、要するに「全てのチャンスを利用して金儲けをする」ことにあるという。事実、最近中国国内で開催されるセカンドライフに関するセミナーやシンポジウムでも、”いかに金儲けをするか”が圧倒的に人気を集めるテーマとなっている。
セカンドライフでは、仮想世界上の「土地」のオーナーの多くがビジネスをしており、デパートを建てて経営するといったことが行われている。その中には、投機的な金儲けにハマる人びともいる。だが、これまでは英語が苦手な中国人がセカンドライフで金儲けの夢を実現する可能性はそうそう高くはなかった。
このため、セカンドライフに出会う前はシステムインテグレーションを行うIT技術者だった浙江省杭州市の徐鳳祥氏らは、セカンドライフのビジネス面で成功するためのノウハウを探る掲示板「百雑論壇」を開設した。こうした一連の動きは、やがて来る「中国語版セカンドライフ」の方向性を決める上で、起業家たちに格好の理論的根拠を与えることとなった。
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