ヤフーは12日、同社の運営するサーチエンジン「Yahoo! JAPAN」で検索された人気キーワードをランキングするサービス「Yahoo!検索ランキング」の提供を開始した。同社が以前より提供するランキング情報サービス「急上昇ワード」をもとに、バージョンアップさせた「急上昇ワードランキング」と「検索総数ランキング」を追加。同社スタッフで結成したトレンドキャッチャー兼コメンテーターである「Yahoo!サーファー」が読み解く話題のキーワードに関する情報コラムも配信する。

バージョンアップした「Yahoo!検索ランキング」

Yahoo!検索ランキングでは、急激に検索回数が増えた「急上昇ワードランキング」とカテゴリ別の人気検索ワード「検索総数ランキング」を紹介する。

急上昇ワードランキングは、前日比で検索回数が急増したキーワードトップ30に加え、各ワードに関連する写真、地図、ブログなどのリンクも合わせて掲載。ユーザーにとってはプラスアルファの情報が入手できるサービスだ。

急上昇ランキング。急上昇した理由についてもひとこと添えられている

検索数推移や第二ワードをもとに流行や関心傾向を探り、紹介していく

また、各キーワードには、Yahoo!サーファーが分析したコラムが配信される。様々な切り口で紹介するコラムは、Yahoo!サーファー独自の視点で話題のキーワードを読み解いたもの。統計データや検索数の推移グラフのほか、キーワードと一緒に検索された"第二ワードランキング"を使ってわかりやすく解説している。

さらに、急上昇ワードにランクインした30ワードのうち、重要度の高いワードを5つピックアップしトップページで紹介する。ここで紹介するキーワードは、順位は関係なくYahoo!サーファーが独断で選出した流行重要ワードが閲覧できる。

一方の「検索総数ランキング」では、「総合」「人名」「テレビ」「ゲーム・アニメ」「スポーツ」の5つのカテゴリ別に上位20位までの人気検索ワードをランキングする。急上昇ワードとは一変して、昨今平均して流行っているコト/モノ/ヒトの検索総数をランキングして紹介するので、何が注目されているのかというトレンドを知ることができる。

トレンドの波を素早くキャッチ

Yahoo!サーファーは、流行を素早く取り込むことに最も注力しているという。例えば、今春大ヒットした「脳内メーカー」や「顔チェキ」は、人気が出始めた初期の段階で流行の可能性を見極め、テレビをはじめとする各メディアに素材を提供したことが発端となりブレイクした。

このように、同社では以前より培ってきたデータ収集のノウハウを強みとし、メディアと協力してさらなる検索数の向上を期待している。また、同社検索事業部サーファー部新着リーダー 荻野明子氏は、「大ヒットする可能性がある情報の波を瞬時に掴み、コンテンツの中で紹介していきたい」と意気込みを語った。

今後の展開について

ヤフー検索事業部企画部リーダー 岡本真氏

現在、サイトに広告スペースは設けておらず、今後の導入も未定だという。まずは検索ランキングの認知度向上に注力し、順次サービスを充実化させていく予定だ。具体的には、ブログパーツ化やAPIの提供、またユーザーの属性別ランキングも積極的に検討していくという。

同社検索事業部企画部リーダー 岡本真氏は、「このサービスを通して、単にインターネットの検索ランキングとして流行りものを伝えるだけではなく、メディアの力を借りて、世間のブームへつなげていきたい」と今後の展望を語った。

また今後、同サービスへの誘導口を拡大させていく予定だが、現在のところ「ランキング!」もしくは「検索ランキング!」を入口に設けている。