【レポート】
次に登壇したのはヤフー マーケティング本部 本部長 大蘿 敦司氏。Yahoo!JAPANは、自社サービス内に閉じたこれまでの姿勢を改め、よりオープンな姿勢を目指すという。
その背景にあるのは、インターネット利用人口の増加率が近年緩やかになり、サービスをより多く利用してもらうためには、ユーザ1人当たりのサイト滞在時間を拡大する必要があるため、としている。
そこでYahoo!JAPANは、自社サービスの柱である「Yahoo!メール」をFlash 9 + Flex 2ベースのUIに変更するという。変更後のUIは伝統的な3ペインのメーラだが、Flexを使用することにより、一切の画面遷移が不要となる (提供時期は未定)。
当初はAjaxを利用してUIの改善を行う予定であったが、パフォーマンス面での不満などからFlex2の採用を決めたという。日本有数のインターネットサービス企業であるYahoo!JAPANが、以下のような理由からFlex2の採用に踏み切ったというのは非常に興味深い。
またYahoo!は、現在のサイトにおける様々な制限を緩和して広告コンテンツの表現力向上を後押ししたり、自社サービスのAPIをより広く公開することで、利用者のすそ野を広げる、などの展望を明らかにした。後者に関しては、Yahoo!デベロッパーネットワークですでに多くのAPIを公開しているのみならず、Web APIコンテストを現在企画中とのこと。
最後にプレゼンを行ったのは楽天の取締役常務執行役員 安武 弘晃氏。
同氏がデモを行ったのは、楽天が一般に公開しているWeb APIのみを用いて構築された、オンラインショッピングを行うためのAIRアプリケーション。「商品を検索してお気に入りに入れる」という操作が、従来のWebインタフェースで行うのに30秒以上かかっていたのに対し、AIRのインタフェース上でドラッグ&ドロップすると一瞬で済む、との比較を行って見せ、すぐれたUIの重要性を示唆した。
また、アプリケーションエンジニアでもあったという同氏は、AIR/Flexは学習が非常に容易だということを強調し、AIRの開発は「RIAを作る楽しさとWebアプリを作る楽しさを両方味わえる」と称賛した。
基調講演の最後に発表されたAdobe製品のロードマップは以下のようなものだ。今年度中に行われるリリースは、Flash Player 9のアップデート (Moviestar)とPacificaのβ版 (Pacificaについての簡単な説明はこちら)のみのようだが、来年はAIR1.0とFlex3を皮切りに重要リリースが目白押しだ。まだまだ、Adobeの勢いは止まりそうにない。
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