――今日のイベントを終えられた、ご感想をうかがえますか?

漫画家の唐沢なをき氏。はおってらっしゃるのは、パチ怪獣をあしらったアロハシャツ

「人前でしゃべるのはあまり慣れてないんですけど、パチ怪獣の話だったらなんとかなるかな、と思えてきました。こういうイベントがあるのはいいですね。いつもは漫画家なんで、家に閉じこもって何日も人に会わない、みたいな日が続くんですけど、好きな怪獣について話せるのは楽しいですね」

――パチ怪獣の魅力は、どんなところにあるんでしょう?

「例えば、昆虫を集めていたとして、友だち同士で『俺、こんな珍しい虫、採ったぜ』なんて自慢したいみたいなことってあるでしょ。パチ怪獣って、オフィシャルな怪獣と違って、誰にも認知されていなかったものを『お前ら知ってるか。こんなのもあるんだぜ』ってもっと知ってもらいたい、というような。喜井さんも堤さんも絶対そうだと思うんですけど、もうオフィシャルな怪獣だけじゃ満足できない、かといって今どきの怪獣にはどうも馴染めないという屈折しまくった愛情の発露と言えますね」

――そのパチ怪獣への認知度は、このイベントでぐっと上がってきたと思うんですが。

「それがね、パチ怪獣グッズって限られてますから、だんだん値段が高くなってきちゃって、ちょっと痛しかゆしってところもありますね。自分で自分の首を絞めちゃったかなって(笑)。でも、パチモンに市民権が与えられるのは、いいことだと思ってます」

――今日のネタは、どこから思いつかれたんですか?

「『パチ怪獣ブロマイド』自体は、以前にもこのイベントでやったんですけど、今回は、『再放送』ということでそれを立体にしたら、さらにいかがわしさが増すんじゃないかと思って(笑)。mixiで『パチモン大王』を参考に作っている方がいらっしゃったんで借りてきてね。背景の絵を作るのも結構、手間がかかったんですけど、ウケたから良かったかな。またやりたいな、と」

――では、次回以降も楽しみにしております。どうもありがとうございました。