飽きのこないベーシックで実用的なデザイン

筐体デザインは、本体はブラック、天板はつやを抑えたガンメタリックカラーでヒンジ部にブラックの切り返しがあるだけというシンプルなものだ。天板の形状はフラットながらも四辺に適度な傾斜がつけられ、さらには四隅がやや丸みをおびえているため、見た目から受ける印象としては大きさが意外と気にならない。本体は、奥が厚く、手前に行くにつれ薄くなっていてキーボードにわずかな傾斜がもたされている。

具体的な本体サイズは365(W)×270(D)×28.7~45.5(H)mm、本体重量は最小構成時で約2.96kg、バッテリ駆動時間は約2.5時間だ。据え置きを前提とした製品ではあるものの、持ち出して使おうと思えばなんとか持ち歩けないこともないだろう。

本体右側面は、PCカードスロット、USB 2.0×2、IEEE1394(4ピン)、Sビデオ出力、DVI-D、D-Sub15ピン、LAN、モデムが配置されている

本体左側面は、セキュリティロックスロットと光学ディスクドライブのみだ

背面はACアダプタと排気口のほか、USB 2.0が2基用意されている

正面には、無線LAN ON/OFFスイッチ、ヘッドフォン出力/SPDIF出力、マイク入力がある

液晶パネルをあけると、液晶ベゼルとキーボードはブラック、パームレストはガンメタリックカラーとさらに落ち着いた雰囲気となる。キーボードの上部からヒンジ部にかけてはブラックのメッシュグリル風の模様が入ったパネルで覆われていて、ここにステレオスピーカーが内蔵されている。

キーボードは87キーの日本語キーボードが搭載されている。キーピッチは19mm、キーストロークは2.5mmが確保されていて、キーを押し下げた時のクリック感も強めだ。デスクトップからの移行ユーザーやしっかりとしたキータッチを好むユーザーにも受け入れられやすいだろう。キー配置については、筐体が大きいだけあって特殊キーの幅が狭くなることはなく、また、矢印キーも一段下がった独立レイアウトになっていてミスタッチが少なく快適だ。

筐体サイズを生かしたゆとりあるレイアウトのフルサイズキーボード

タッチパッドは2ボタンの一般的なもので、パッド面が心もち大きめなのが使いやすい。右端を指でなぞることでスクロールが可能なタッチパッドスクロールに対応するほか、Synaptics Touchpad Driverによる様々な機能が利用可能だ。また、2つのボタンの間には指紋センサーが配置されている。