【インタビュー】

「世界一の朝食をつくる男」と話題のビル・グレンジャーとは

2 日本での展開について

    矢澤哲  [2007/10/22]

    ――現在、代官山に1カ月限定でお店をオープンされていますが、2008年春には神奈川・七里ケ浜にお店をオープンする予定なのですね。一方は都心、一方は海の近くといったように、別々の雰囲気のところにオープンされるのはなぜですか?

    「代官山に関しては、日本初出店なので皆さんが行きやすい場所ということで選んだんだ。七里ケ浜は、僕のライフスタイルにピッタリな場所と言うことで、ひと目で気に入った。この店は、リゾート地にある僕の家にお客さんである皆さんが遊びに来るといった感覚で捉えて欲しいな。僕の店が入る施設には、スパやセレクトショップも入っていて、食事以外にも色々と楽しめる場所なんだ。あの場所だからこそ醸し出すことができるムードも味わってもらいたいな」

    ――七里ケ浜のお店は、オーストラリアの国内スタイルと同じですか?

    「オーストラリアでは3店舗を展開しているけれど、立地によって少しずつスタイルを変えているんだ。代官山の店は1カ月限定なのでメニューは限られてくるけれど、七里ケ浜ではもっとたくさんの料理を用意して、新メニューも開発する予定だよ。まだ具体的には決まってないけれど、地元の食材は積極的に取り入れたい。これから鎌倉の市場に行って、いい野菜がないか見に行こうと思っているよ」

    ――そういった新しいメニューも番組で見ることができますか?

    「ぜひ紹介したいね! 番組で新しいものを紹介するのはエキサイティングだし、皆さんにもそれを楽しんでもらいたいからね。実は今日、築地から届いたカツオ節を使って日本のだしを取ってみようと思っているんだ(笑)。でも、もちろん簡単だとは思ってないよ。日本の料理人が何年もかけてカツオと昆布のだしを研究しているのは知っているから」

    グレンジャー氏のパンケーキ (c)Masahiro Okamura

    ――食材に対して、何かこだわりはありますか?

    「日本は、ハイクオリティな食材が入手可能な場所だと思っている。僕の料理はシンプルだから、素材にはこだわる必要があるんだ。例えば、卵は放し飼いの鶏のものを使っているしね。オーストラリアでは、地元に住むイタリア人が手づくりしたリコッタチーズを毎朝店に持ってきてもらっているんだ。リコッタは僕のつくるパンケーキには欠かせない食材だからね。日本でもこのチーズに代わるものを今探しているところだよ」

    ――最後に、いまオープンしている代官山のお店の注目ポイントを教えてください

    「代官山のbillsはオーストラリアの1号店にそっくりなんだ。ぜひその雰囲気を楽しんでもらいたいな。おすすめの料理はスクランブルエッグ以外だと、リコッタパンケーキ。リコッタチーズやメレンゲが入っていて、ちょっと他にはない感じだよ。僕個人のお気に入りはスイーツコーンフリッター。七里ガ浜の店ができる前に、ぜひ味わってもらいたいよ」

    ――ありがとうございました

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