10月2日から6日までの5日間、幕張メッセ(千葉県千葉市)で「CEATEC JAPAN 2007」(主催:CEATEC JAPAN実施協議会)が開催された。CEATECでは毎年、子供や一般向けの特別企画として「全国ロボット相撲大会ものづくり体験教室」や「ジュニア&キッズ電子工作教室」が行われている。

ここでは、最終日の6日に開催された特別企画「ジュニア&キッズ電子工作教室」と今回が初開催となった村田製作所主催の「電子工作教室」のようすをレポートする。

FMラジオを組み立てろ - ジュニア&キッズ工作教室

「ジュニア&キッズ電子工作教室」は昨年までコンコースで実施していたが、今年から会場をイベントホールに移し、多くの参加者を受け入れられるようにした。各講座の開講時間は11:00、12:30、14:00、15:30の計4回。1回あたり受講時間は約50分で、当日参加者の小中学生および親子を対象としており、定員は56組。

ジュニア&キッズ工作教室の作業前風景。前方に2基のモニタが設置され、作業手順や注意事項が表示される

イーケイジャパンの南津寛俊氏が作業手順を説明

今年の教材はスーパーへテロダイン方式のFMラジオキットであるイーケイジャパン製のエレキットシリーズ「FMらじおくん」だった。

製品として売られているものは、部品点数は55点、想定される作業時間は約2時間である。しかし今回は講義時間が50分ということもあり、参加者が行う作業を軽減するため、いくつかの部品はスタッフによってあらかじめ組み立てられていたようだった。

机にはあらかじめ工作道具が用意されていた

エプロンのサイズが大きすぎる参加者は、ストラップが下がってこないようにクリップ止めをして、サイズを調整

作業上の注意事項が終わると、いよいよ半田付けの作業である。まずは半田ごてのこて先を暖めるために、電源にプラグを差し込む。

まずは半田ごてを暖めるところから

親子で仲良く半田付けの作業

半田付け作業が必要な部品類は、抵抗、コンデンサおよび電池を接続するためのケーブルである。電池ボックスやチューニング/ボリュームダイアル、アンテナはボルト止めするようになっている。幼い参加者は、親が替わりに作業をしている感じであった。

半田ごての扱いが不慣れな参加者には、スタッフが指導

作業に疲れて遊びだす参加者も…

半田付けと部品の取り付け作業が終了すると、いよいよ"火入れ"となる。ラジオのスイッチをONにし、しばらくするとFMラジオ放送が受信され、あちらこちらで音声といっしょに参加者たちからの歓声が聞こえ始めた。

電子工作の感動の一瞬 - ちゃんと音が聞こえ始めた

あちこちでFMラジオ完成の記念撮影をする姿が見られた