【レポート】

韓国の人気音楽配信サイト「Soribada」、著作権巡る騒動もなお意欲

韓国最大の音楽配信サイトである「Soribada」。韓国のネティズンならその名を知らない者はないほどの有名サイトだが、以前から著作権問題を巡る争いが絶えなかった。そんなSoribadaがまた裁判所からの処分を受けることとなった。

韓国屈指の音楽配信サイト

Soribadaは2000年、"MP3共有コミュニティ"として出発した音楽配信サイトだ。Soribadaというソフトウェアを利用することで、会員同士が音楽ファイルを共有できる、いわゆるP2Pサービスを行っていた。今でこそ大手企業も音楽配信事業に進出しているが、こうしたサービスがまだ充実していなかった当時は、楽曲が豊富に用意され、しかも手軽に手に入るとあって指折りの人気サイトとなっていた。

しかし著作権侵害を音楽制作会社や関連団体などから訴えられ、現在に至るまで法廷での争いやサービス中断、著作権侵害報告に対応するようなソフトウェア改善などを繰り返してきている。2006年からはサービスの有料化も果たした。

Soribadaの有料化により、それまで無料で音楽サービスを利用していた会員が減るのではないかと懸念されたが、元々データ量が豊富だったことや、著作権に対するネティズンの意識の改善傾向などにより、有料サービス開始から約3カ月で50万人程度の会員を確保している。

その後2007年3月には、Samsung電子と音楽事業についてのMOU(覚書)を締結。続いて5月には「Soba Shopping」というデジタル機器専門のショッピングモールをオープンするなど、更なる飛躍が見込まれていた。

サービス中断の危機にも、ソフト機能強化で対抗

ところが一見順調そうなSoribadaには、まだ問題があった。それはソフトウェア「Soribada 5」の著作権侵害についてだ。問題点は、音楽制作者などが指摘した音楽ファイルに限り共有を禁じるという機能だ。

これに対して、音楽制作・販売会社のソウル音盤やJYPエンターテインメントをはじめとした34社は10月11日、Soribadaを相手取りサービス提供禁止の仮処分をソウル高等裁判所に提起。同裁判所ではこれを受け入れ、Soribada 5によるサービスの禁止を命じる仮処分決定を下した。

今回の決定は、指摘を受けた音楽ファイルだけの共有を禁じるという従来の方法から「音楽の権利者から許可を受けた音楽ファイルのみ複製や転送を可能にするなど、不法複製や転送を遮断する技術導入を要求するもの」(仮処分を提出した34社)である。

ソウル音盤は「今回の判決は音源権利者たちの侵害賠償訴訟につながり、また著作権侵害問題から逃れられないP2Pは、サービス中断および萎縮が不可避となるだろう」と述べている。

これに対しSoribadaでは「今後もサービスを中止することは絶対になく、通常と変わらないサービスを提供していくつもり」と主張する。また今回の判決で指摘された問題点に関しては、これをクリアした「Soribada 6」を用意すると明らかにしている。Soribada 6では今回の判決で受けた共有問題を解決できるような機能を追加するほか、これまでにはなかった新機能も追加されるということだ。サービス中止かと会員が不安になる一方でSoribadaは、問題解決とともに新たなビジネスモデルまで創出する積極性を見せている。

逆にSoribadaはこうするしかないともいえる。たとえ2006年に有料化したとはいえ、それでも比較的自由に音楽共有ができていたという点で、会員を維持できていたのかもしれない。しかし今回の判決で多くの音楽ファイルの共有が禁じられることとなり、結果的に会員離れが懸念される。Soribada 6への意欲は、会員を確保し続けることへの意欲であり、それだけに背水の陣のSoribadaが繰り出してくる次の一手に注目が集まる。



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