今回のIDFは、色々な話題が非常に連携しており、従来の様に単独でまとめてレポートがやりにくい。例えばPCI Expressにしても、Geneseoの章で半分位の話は出ているし、MemoryについてはSkullTrailまわりでも触れざるを得なかったから、これも半分位の話が終わってることになる。またExoskeletonについては、IDF前日に行われたR&DのSessionで関連する話がいくつか出ているという具合である。そこでこれを網羅するのは諦め、とりあえず出せるところから出してしまい、残りは残りでまとめて行う事にした。というわけで、まずはNehalemに関するUpdateを若干と、PCI Expressについてレポートする。

Nehalem Update

もっともNehalemに関しては、Updateといってもそれほど多くの話題があるわけではないが、こちらに掲載しなかった分をまとめてご紹介したい。

まず最初はちょっとYonahの話題である(Photo01)。これは"Buckle Up: It is Penryn Inside!"と題されたTechnology Insightsセッションのもので、発表者はStephen S. Pawlowski氏(Intel Senior Fellow)である。半ば判っていた事ではあるが、MeromはYonahの延長、つまりMeromのMicroarchitectureはYonahのそれを拡張したものであり、オリジナルはPentium Mに繋がるということを公に示したのはこれが最初ではないかと思う。恐らくNehalem世代は全く異なるということを強調したかったのだろうが、従来はMeromはYonahまでと全く異なるアーキテクチャだと言い続けてきたIntelが、どうして方向転換したのかは非常に興味あるところだ。

Photo01:どうみても、YonahもCore Microarchitectureの一部と考えざるを得ないプレゼンテーション。もっともこれは今更という感じもするが。