【レポート】
NTTドコモは、幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2007」にて、人の体を通信の伝送路として利用する「人体通信」技術を発表した。既に基本的な技術開発は終わっているといい、人体通信モジュールを「F902iS」に組み込んだプロトタイプを展示している。
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床の足形部分に送信側の電極が入っており、携帯電話を持って立つとデータがダウンロードされる。靴は脱がなくて良い |
足形の上に立って携帯電話を持つと、データが足から手を経由してダウンロードされるが(左写真)、その携帯電話をほかの人に渡して手を離した途端に受信がストップする |
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人体を利用してデータ通信を行うことが可能で、携帯電話をポケットに入れたままドアノブを握ると解錠される、改札機に手で触れるだけで通る、特定の場所に立つと携帯電話に情報がダウンロードされる、といったサービスが可能になる。
通信モジュールには100kbps以上の通信能力があるが、電話機に組み込んで実際に人体で通信を行うときに得られる通信速度は約40kbpsで、現在のところ片方向の通信に限られているという。高度なセキュリティが要求される用途などでは双方向通信が求められるが、2008年度には対応できる見込みとしている。また、実験レベルでは通信速度を1Mbps程度まで引き上げられることを確認しているという。
仕組みとしては「人体の静電気に高周波信号を乗せる」もので、電流を流すわけではないため、一切の刺激を感じることはないという。肌から2~3cm程度は離しても通信が可能で、通信性能に関して個人差はないとしている。伝送路に人体を使うメリットとしては、携帯電話などの機器を取り出さなくてもいいという利便性のほか、その人に触れない限り通信を傍受できないといったセキュリティ面の優位点もある。
デモンストレーションでは、送信側電極が組み込まれたマットの上に立ち携帯電話を持つと、携帯電話にデータがダウンロードされていくといったものと、受信側電極を搭載したワイヤレスヘッドフォンを装着して、音楽再生中の携帯電話を手に持つと音楽が聞こえてくるといったものが用意されていた。
同社では、近い数年内に搭載製品の市場投入を検討しているが、商品化にあたっては技術的な面よりも、どのような用途で提供すると実用的・魅力的かというサービス設計のほうが課題になるとみている。
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