【レポート】

CEATEC JAPAN 2007 - ドコモ、下り100Mbps以上を実現する「Super 3G」をデモ

    日高彰  [2007/10/03]

    Super 3Gのデモ。手前側が基地局装置で、フェージングなどを模擬装置で加えたうえで左側の移動局装置(端末)に送信している

    NTTドコモは、幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2007」にて、現在の携帯電話と同じ周波数帯を使用しながら下り100Mbps以上の通信速度を実現する技術「Super 3G」のデモンストレーションを行っている。

    Super 3Gは、W-CDMA方式の標準化団体3GPPで「3G Long Term Evolution(LTE)」として仕様の検討が行われている新しい携帯電話の通信方式で、「IMT-2000バンド」などと呼ばれる現行の第三世代携帯電話用の周波数帯を使って、より高速なデータ通信が行えるようにするもの。今年中に3GPPで仕様が承認される見込みで、今年から来年にかけて実証実験が行われ、ドコモでは2009年末を開発完了の目標としている。

    CEATEC会場で行われているデモは、基地局と移動局(端末)にそれぞれ相当する機器の間をフェージングシミュレータなどの模擬装置を介して接続したもので、実際に電波を飛ばしてはいないが、Super 3Gによって下り200Mbps以上/上り25Mbps以上の速度を得られることが確認できているといい、ストリーミングサーバーから送出されるハイビジョン画像12本およびカメラのリアルタイム映像がコマ落ち・遅延無く伝送されている様子が公開されている。一般向けにSuper 3G実証実験の模様を公開するのは今回が初という。

    会場ではハイビジョン映像12本とカメラのリアルタイム映像を伝送

    コンスタントに200Mbps以上のスループットが得られている

    Super 3Gはアクセス方式として下りにOFDMA方式、上りにSC-FDMA方式を利用するなど、DS-CDMA方式をベースとする現行の携帯電話とは異なる部分も多いが、周波数は共通のため、RFアンプやアンテナなどの設備に大きな変更を加えずに利用できることが期待されている。また、将来新たな周波数帯を利用し、高速移動時100Mbps、低速移動時1Gbpsを実現するとされる「4G」へのスムーズな移行が行えるように、Super 3Gの導入時は4Gの基地局を収容できるようコアネットワーク側の準備も同時に進めることを考えているという。

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