【レポート】
H-IIAロケット13号機を打上げた14日、三菱重工業(MHI)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は共同で、種子島宇宙センターにて記者会見を開催した。打上げ業務がMHIへ移管された今回、MHIからは佃和夫社長が出席。記者からの質問が集中した。
記者会見の第1部には、佃和夫・MHI社長、間宮馨・JAXA副理事長、松尾弘毅・宇宙開発委員会委員長、青山伸・文部科学省審議官などが出席、打上げの結果について報告した。既報のように、H-IIAロケット13号機の打上げは成功したということで、出席者は一様に安堵した表情だった。
打上げ業務がMHIに移管されてから初めての打上げとなったわけだが、佃社長は「13号機は民間で打上げる最初のロケット。これは我が国初のことであり、すばらしいことだ」と自賛。今後、世界の打上げ市場に参入していくことになるが、「今年度中に初の受注を獲得するよう鋭意活動中。今回の成功で一歩前進したものと確信している」とコメントした。
H-IIAロケットはこれで7機連続の成功で、トータルの成功率は92%となった(失敗は6号機の1回のみ)。今回の1日の延期も原因は天候ということで(8月の延期は衛星側のトラブル)、機体の信頼性については評価されてもいいだろう。
ただ商業衛星の打上げを受注するとなると、問題となるのはH-IIAロケットの打上げコストの高さだ。質疑応答でこの点について指摘された佃社長は、「今は信頼性を重視しているので、打上げ前の検査も重装備。当然これにコストがかかるが、これから成功を積み重ねることで、より簡素化できる。部品の共通化も進めることで、コストダウンを進めたい」との意向を示した。
ちなみに、前年度は3機(10号機 / 11号機 / 12号機)の打上げが実施されたが、今年度はあと1回(超高速インターネット衛星「WINDS」)を残すのみで、来年度は1年間の予定が温室効果ガス観測技術衛星「GOSAT」しかない。「ロケットはあっても打上げる衛星がない」という状況だが、これについては「今から注文を取ったとしても(来年度の打上げは)難しい」(佃社長)とのことで、初の商業衛星の打上げは2009年度以降となる見通しだ。
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