管理ツールであるInstaller.appは、起動するたびにアップデータの存在をチェックする仕組みになっている。

インストール済みアプリケーションの新しいバージョンが存在する場合、[Update]をタップすると、最新パッケージが表示される。各アプリケーションの詳細情報の画面で、右上の[Update]ボタンをタップして実行すると、最新版に更新されるというシンプルな仕組みだ。

唯一の不安は、iPhoneのファームウェアがバージョンアップした場合、Installer.appによってパッチが当てられたiPhoneを更新する際に、何か不具合が発生する可能性を否定できないことだ。これに関しては、Installer.app導入以降、執筆陣はファームウェアのアップデートを経験していないため、2007年9月9日時点では不明である。

「Installer.app」は、毎回起動時に、必ずアップデータの存在をチェックする仕組みだ

インストール済みアプリケーションの最新版が存在する場合は、「Update」リストに最新パッケージが表示される

該当パッケージをタップすると詳細画面が表示される。ここで右上の[Update]ボタンをタップすると、最新版へとアップデートされる

[Install]や[Uninstall]作業と同じように、アップデートの際も確認を求められる。[Yes]ボタンをタップすることでアップデートが実行される

最新パッケージはネットワークを通じてダウンロードされる

ここでは「Installer.app」自体のアップデートであるため、アップデート完了後、インストーラーのリスタートを要求される。[OK]をタップしてInstallerを終了し、もう一度起動すれば最新版となる

以上、ネイティブアプリケーションのインストールや削除、そしてアップデート作業の概略を説明した。Installer.appを使用すると、UNIXの知識もターミナルでコマンド入力を行う必要もなく、あたかもWindowsの「アプリケーションの追加と削除」のように、ネイティブアプリケーションをiPhoneにインストールしたり、アップデートしたりできる。

ここで紹介したInstaller.appは、iPhoneへのネイティブアプリケーション導入の敷居を一気に引き下げる画期的なアプリケーションといえる。もっとも、いまだに頻繁にファームウェアのアップデートが繰り返されているiPhoneである。常に最新ファームウェアへの対応や、導入後のファームウェア更新など、まだまだ未知数の部分も多い。繰り返しになるが、実際に導入する際は、危険性を十分に認識した上で、各自の自己責任において実行してほしい。