【レポート】

プロカメラマンが試す - キヤノンの最新スキャナCanoScan 8800F

1 プロカメラマンが試す - キヤノンの最新スキャナCanoScan 8800F

中村浩二
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フィルム専用スキャナ並みの高精細CCDセンサと、「EZボタン」によるワンプッシュ・ファイリングで定評のあるキヤノンのスキャナ「CanoScan」シリーズに新しく「CanoScan 8800F」がラインアップされた。カラープリンタとスキャナの機能を併せ持つ低価格複合機が普及する現在、単にドキュメントを読むだけなら1万円前後のスキャナでももったいなく思えてしまうような時代になった。ましてやCanoScan 8800Fのように2万円を軽く超す価格のスキャナは、ビジネス向けの機能に特化するか、あるいはデザイナーやDTPオペレータ、カメラマンといった画質にこだわるクリエイティブなユーザーが満足できる性能でなくてはならない。そこで今回は、カメラマンという立場からCanoScan 8800Fをレポートしたい。

本体サイズは、272(W)×479(D)×100(H)mm。従来機種の8600Fと比較して20mmの薄型化を実現している

スペックは順当な進化

はじめに「CanoScan 8800F」のスペックを抑えておこう。センサは6ラインカラーイメージCCDで、4800×9600dpiの48ビット入出力、フィルムは35mmスリーブ×12コマ/35mmマウント4コマ/ブローニーフィルムの入力が可能。スキャンスピードは、カラーL判の反射原稿を300dpiでスキャンした場合に4秒で読み取ることができる。キヤノン独自の画像処理技術「フィルム画像補正 FARE Level3」を搭載し、USB2.0 Hi-Speedインタフェースによって高速な画像データ転送が可能になっている。また色変換処理技術に、「デュアルガマット色変換処理技術」を採用することによって、広色域の原稿を、スキャン画像の狭い色域に合わせて変換する場合の色再現性が向上した。

このほかにも白色LEDを光源に採用することでウォームアップ時間が不要になり、従来の蛍光ランプを採用した機種が約30秒要していたのに対して、すぐにスキャニングを始める事が可能になった。

使用感はまずまず - 「EZボタン」が便利

次に使用感を述べたい。まず、USBケーブルを接続して電源を入れた後は、ドライバとユーティリティを付属ディスクからパソコンにインストールする。ディスクを入れるとセットアップ画面が現れるので、何も考えずに「おまかせインストール」を選択する。途中でアプリケーションソフトの確認ボタンを押すところはあるが、インストールそのものは数分で終了する。もちろん、使用したいアプリケーションソフトを選択してインストールすることも可能なので、すべてインストールする必要がなければこちらを選択する。ただし、「CanoScan 8800F」の機能をすべて使用したければ「おまかせインストール」がいいだろう。

ここまでの作業が終了したらパソコン本体を再起動させ、スキャナを使用可能な状態にする。「CanoScan 8800F」でのスキャニング方法は、スキャナ本体上面に並んでいる「EZボタン」を押して読み取る方法と、パソコンから付属のユーティリティソフト「MP Navigator EX」を使用し読み取る方法の2通りある。EZボタンとは、スキャナ前面に並んでいる機能が予め割り当てられたボタンのことで、ワンプッシュで原稿種類別に最適な設定でスキャンしてPDFファイルに変換したり、あるいはコピーやフィルムスキャン、Eメールなどが実行できる。

本体上面に並ぶ「EZボタン」。押すだけで原稿種類別に最適な設定でスキャンすることができる

実際に「カラー原稿ボタン」を押してみると読み取りから保存まで10秒ほどだった。読み込まれたファイルは、付属の「ファイル管理革命Lite」で整理された状態で保存されるので後からファイルを見つけるのも簡単である。かさばる紙の資料をJPEGやPDFファイルで保存し、テキストは付属のOCRソフト「読み取り革命Lite」で保存すれば面倒なファイリングも容易に行える。パソコン上から操作する場合はMP Navigator EXを使用すればEZボタンと同様の作業をすることができる。

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インデックス

目次
(1) プロカメラマンが試す - キヤノンの最新スキャナCanoScan 8800F
(2) フィルムのスキャンには専用ドライバ「ScanGear」を使用する
(3) 実際にスキャンした画像を見てゆく
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