Rizqi Ahmad氏は26日(ドイツ時間)、Foo Frameworkの最初のリリースとなる「Foo Frameowork (Developer Preview version 0.1)」を公開した。Foo FrameoworkはJavaScriptで開発されたリッチインターネットアプリケーション向けのRapid開発ツール。Prototypeをベースに開発されたフレームワークで、特にリッチインターネットアプリケーションの開発を簡単かつ迅速に実現することを目的として開発されている。プロダクトはThe MIT Licenseのもとで公開されている。

Foo Frameoworkは仮想マシンとして動作するという特徴がある。Fooマークアップ言語で記述されたコードを動的にJavaScriptに変換して実行するというものだ。HTMLの記述の簡易性とJavaScriptの強力なプログラミング性を組み合わせるようなマークアップになっており、オールインワンのGUIセットを使うことなく、リッチインターネットアプリケーションの開発が可能になる。Foo Frameoworkはモジュール形式で開発されており、新しいマークアップをユーザが簡単に定義できるようにデベロッパAPIも提供されている。コアコードを変更することなく機能を拡張できるため、開発効率が高いと主張されている。

Rizqi Ahmad氏は、MindFrameやZparseの開発者でもある。Foo FrameoworkはMindFrameを発展されたもので、すべてをいちから再開発し、Zparseの代わりに新しいパーサを採用している。従来と比較してカスタムアトリビュートが使えるようになっているほか、メソッドの実装がかなり簡単になっているという。また、いちから書き直されたことで、MindFrameで使われているようなハック的な実装も排除され、シンプルなシンタックスが実現されている。

公開されたバージョンはDeveloper Preview version 0.1だが、すでにかなり興味深い機能を実現しているように見える。今後の開発に注目していきたい。

Foo Frameoworkを使って開発されたデモンストレーション - ミュージックストア

デモで使われているFooマークアップ言語 - シンプルで強力であることがわかる