【レポート】
今年の「グッドデザイン賞」にノミネートされた作品の展示会「グッドデザイン・プレゼンテーション 2007(GDP)」が、東京ビッグサイトで24日から開催されている。会場では24日、2006年のグッドデザイン賞金賞に選ばれたウィルコムのPHSモジュール差し替え型電話機「SIM STYLE」と三洋電機の充電池「eneloop」のコラボレーションによって生まれた、単3形電池1本で動作するPHSのコンセプトモデルが発表された。同製品のコンセプトや開発秘話について両社のデザイナー、開発者がプレゼンテーションを行った。
プレゼンテーションは今回のコラボレーションを行うきっかけとなった「eneloop」と「SIM STYLE」の説明から始まり、両製品の特徴を踏まえた上で、実際に動作するプロトタイプの発表および説明が行われた。
eneloopは充電式のニッケル水素電池で、従来の同電池の欠点である自然放電を抑えたのが特徴。従来のニッケル水素電池は充電後放置すると、1年後の残存エネルギーは満充電時の約65%、2年後には同約0%まで減少してしまうのに対し、eneloopでは自然放電を大幅に抑え、充電から1年後で約85%、2年後でも約75%のエネルギーが残るので、一度充電すればしばらく放置してもいつでも使えて、リモコンのような長期間にわたって少しずつ容量が減るような用途にも利用できる。また、約1,000回の充電が可能で、使用済みニッケル水素電池はリサイクルも行われている。
対してウィルコムの、PHS無線機能を搭載する小型モジュール「W-SIM(ウィルコムシム)」は、電波の出力が小さいPHSの特性上、携帯電話よりも消費電力を低く抑えた電話機の設計が可能。一般的な乾電池と同じ形状の充電池であるeneloopを電源として使用することで、機種ごとにバッテリーが異なり汎用性がないという携帯端末の問題を解決した。
筐体はeneloopをモチーフとした円筒型になっており、ホワイトのボディにナンバーキーと動作状態を表示するLEDだけのシンプルなデザインになっている。液晶パネルがないのは、消費電力を考慮した為だという。ナンバーキーの裏側は単3電池1本を収納する電池ケースになっており、電池カバーには透明の窓が入っている。単3形のeneloopでの駆動を想定した場合、動作時間は連続通話が約5時間、連続待ち受けが約250時間(共に試作レベルでの数値)となっている。
プレゼンテーションでは、今回の共同開発に至る経緯についても語られた。
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